北海道札幌市南区簾舞~藤野エリア散策 平成30年5月2日実施 その2
ウォーキング開始!
4.旧黒岩家住宅(簾舞郷土資料館)
La・vistaさんでランチを済ませると、簾舞(みすまい)郷土資料館である「旧黒岩家住宅」に向かいました。
途中、簾舞川の景色を堪能。美しい水の音と新緑の風景に心奪われました。
「旧黒岩家住宅」は「簾舞川橋」を渡るとすぐ。無料で見学することができます。
こちらの建物は、札幌から定山渓を経て有珠に通じる「本願寺道路」が明治4年(1871年)に開通したことに伴い、
明治5年(1872年)1月に通行屋(宿泊・休憩所)として建てられました。
通行屋とは、北海道開拓のために開拓使が主要道路の要所に設置した施設で、
早馬の乗り継ぎ場所として、また旅行者や北海道開拓者の宿泊所として利用され、
交通事情が悪かった開拓時代にあってはとても大切なものだったそうです。
明治20年ごろに定山渓に通じる新道が開削されると、現在地に移築。
豊平町役場官吏の出張所、私設教育所(簾舞小学校の前身)などにも利用され、簾舞地区の発展に大きく寄与しました。
札幌市に残る唯一の通行屋であり、地区最古の開拓農家、
更に開拓使時代初期の家屋構造を今に伝える貴重な建物として札幌市の有形文化財に指定されています。
その他に定山渓鉄道の資料展示や地質の紹介などもあり、興味深く拝見しました。
「柱状節理」に「札幌軟石」と「札幌硬石」。とりあえず頭の中にたたき込みたいと思います。
5.御料橋広場
資料館を出ると、次は「藻岩ダム」へ。
Googleの地図では「藻岩取水堰(土木学会推奨土木遺産)」と記されています。
これは見に行かねばならないと思いました。
藻岩ダムをじっくり見るなら、すぐそばにある「御料橋広場」がおすすめです。
こちらにはかつて街のシンボルであった「御料橋」があったそうです。
昭和11年に竣工のダム。
こちらは竣工から現在に至るまで札幌市へ電力と水道原水の供給を行ない、
札幌市民の生活を支えていることから土木遺産に推奨されました。
ウォーキングマップ
- 浄水場を見に行くルートには歩道がありません。車に十分お気をつけ下さい。
また、街路灯も少ないため昼間に行くことをおすすめします。 - お手洗いが少ないコースですが、国道にはスーパーやコンビニがあるので、困った時はそちらを利用されると良いでしょう。
- 舗装されてはいますが、坂道が多いため、歩きやすい靴で行かれると良いでしょう。
参考資料
- 「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」リーフレット
- 御料橋広場の説明板
- 土木学会推奨土木遺産「藻岩発電所・取水堰」:http://committees.jsce.or.jp/heritage/node/67
つづく