美しい花の観賞はウォーキングの楽しみ。
花の名前を覚えるというのも立派なウォーキング・テーマであります。
街ならではの花もあり、面白い発見があったりします。
この世には「〇〇ガオ」とつく植物は結構あります。
「〇〇ガオ」というのですから、全部同じ科なのかと言うと、違ったりするのでびっくりであります。
例えば、「アサガオ」はヒルガオ科サツマイモ属。
「ヒルガオ」はヒルガオ科ヒルガオ属であります。
「アサガオ」って、サツマイモと同じ仲間なの!?
衝撃が走りました。
朝、昼、と来たので、じゃあ「ユウガオ」は?
なんと、「ウリ科ユウガオ属」でありました。
確かに、かんぴょうの事を考えると、ウリ科の方が納得であります。
では、こちらの植物はどうでしょうか。
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「チョウセンアサガオ」であります。
和名の「チョウセン」は、特定の地域を表すものではなく、在来種、日本のものによく似ているが、少し違うという意味での命名、「アサガオ」は単にアサガオに似ていることによる命名であります。
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別名は「ダツラ」、「ダチュラ」、「マンダラゲ」、「キチガイナスビ」など、色々あります。
原産地は、アメリカ合衆国テキサス州からコロンビアにかけて。
日本には江戸時代(1684年)に薬用植物としてやってきました。
薬用として、現在も風邪薬などに用いられたりしますが、厚生労働省では有毒植物として「自然毒のリスクプロファイル」に挙げており、注意喚起を行っております。
園芸用として栽培するにしても、取り扱いに十分注意しなければなりません。
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ちなみに、世界で初めて全身麻酔の手術に成功した、江戸時代の医学者である華岡青洲が用いた全身麻酔薬「通仙散」には、この「チョウセンアサガオ」が用いられておりました。
なんだか、すごい植物である「チョウセンアサガオ」。
時々思うのですが、取り扱いに注意をしなければならない有毒植物を園芸用に栽培するのって、いかがなんでしょう。
もちろん、手当たり次第、皆さん食するわけではないと思うので、規制の必要はないのかもしれませんが、ちょっと怖いなぁとも思うのでした。
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そうそう、科名について言及するの忘れておりました。
なんと、「ナス科」であります!
「ナス科」なの!?
再び衝撃が走りました。
なるほど、だから「キチガイナスビ」とも言うのね。
(使用がはばかられる表現だけれど。)
<参考資料>
- ウィキペディア「チョウセンアサガオ」、「通仙散」
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