≪前回からの続き
札幌市では良好な景観の形成上、価値があると認められる景観資源を「景観の種」として登録し、情報公開を行うことで広くしてもらい、活用の可能性を広げる取り組みを「景観の種プロジェクト」と称して推進しています。
今回訪れた「屯田(とんでん)防風林(ポプラ通り)」(札幌市北区)も「景観の種」の1つ。
一体、どんな所なのでしょう。
歩いてみました。
<散策コース>
今回は札幌市営地下鉄南北線を使ってアクセスしております。
周辺にはバス停もあるので、そちらを利用することも可能かと思います。
<散策の様子>
1.屯田防風林(ポプラ通り)
札幌市下水道科学館のそばにある「屯田防風林」入口を見ると、鬱蒼とした感じがあり、一瞬、躊躇しますが、大丈夫。
林の中はきちんと遊歩道が整備されております。
「屯田防風林」は、農地を厳しい風から守るために大正時代に植樹したのが始まり。
防風林内には、色々な木や草花が生息しています。
「ポプラ通り」とありますので、ポプラが植えられているのですが、樹齢100年以上の大木なので、よく見ないと分からなかったりします。(汗)
(でかすぎて、近くで見ても普通の木にしか見えなかったりする…)
防風林は距離約2 km。
ベンチやトイレが設置されているので、休憩しながら歩くことができます。
「オオバナノエンレイソウ」や「ミズヒキ」、「マイヅルソウ」など、様々な山野草を見ることができますが、私が行った時は、「オオウバユリ」が大きくなっていて、あと1~2週間したら花が咲きそうな状態となっていました。
花の咲く時期に葉が枯れている姿が姥(ウバ)に見えることが、名前の由来となっています。
「民族強制象徴空間ウポポイ」 PR キャラクター「トゥレッポん」は、この「オオウバユリ」がモチーフとなっています。
アイヌの人々にとって「オオウバユリ」の球根は大事な食料でありました。
まさか札幌の住宅街で「オオウバユリ」を見ることができるなんて思っていなかったので、本当に足を運んで良かったと思いました。
たくさん生えている「オオウバユリ」。
地元の人達が保全に努めているからこそ見られるのでありましょう。
2 km 以上もある防風林を管理するのは並大抵のことではないと思います。
所々に設置された看板を拝見しますと、「盗掘等で…」という1文が。
憤りを覚えました。
自分勝手な行動で、この貴重な景観資源が損なわれるのは許せないことであります。
色々な花の観察をしている間、たくさんウォーキングをしている方に出会いました。
地元の方にとって、とても大切な場所であると感じました。
後日、「オオウバユリ」が開花した頃を見計らって、再び訪問しました。
ジャストミート!
たくさん咲いていました。
これから蕾となるものも見つけました。
なるほど、こうなっているのですね。
「美しい日本の歩きたくなる道500選」にも選ばれている「屯田防風林」。
秋はどんな感じなのでしょう。
またどこかで行ってみようと思います。
※こちらの写真は7月10日前後に撮影したもの。現在はすでに花期は過ぎていると思われます。
2.その他、おすすめスポット
この散策コースには、他にもおすすめスポットがありますので、紹介しておきます。
過去の記事ですが、良かったらどうぞ。
(1)新琴似神社
(2)唐揚げ からやま
先日、こちらでランチをいただきました。
おわり
<参考資料>
- 札幌市活用促進景観資源第1号「屯田防風林」https://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/keikansigen/documents/popuratouri.pdf
- ウィキペディア「屯田防風林」、「オオウバユリ」
- 防風林内に設置された説明板
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