9月中旬に差し掛かった土曜日は、万編山の会十勝連峰の山「富良野岳(1,911m)」へ
原始ヶ原のルートで登ってきました
道北の高峰が視界良好の一日[十勝岳を背に]
misakoさんと札幌を5:00に出発し、江別東IC⇒三笠ICを通るルートで
久し振りに麓郷の町まで走ってきました
富良野の入り口あたりから眺める今朝の十勝連峰は雲が多く、
予報通り昼の時間帯に晴れ間が望めるかどうかは微妙な雲行きです
標高が少し低い、手前の「富良野西岳」への変更も視野に入れながら
その夕張山地に目をやると、南の方向の方がどんよりと暗い感じがして、
迷わず富良野盆地を突っ切って麓郷、ニングルの森まで走ってきました。
登山口には車両なし
■7:45 原始ヶ原 登山口
夏山としては人気がないのか、同ルートには終日登山者がゼロでした。
十勝連峰の南の起点はここ原始ヶ原ニングルの森ですよぉ~と言いはしても、
人は少ない方がイイ
50分歩いて“広原の滝”を行く
渡渉は1回、ここで転ばないようにね~
上流は少し舐めてて美しい滝だあ~
今日の予報は風がそう無い予報のはずだけど、意外にも吹いているので
半袖では寒い。
遅い季節の変わり目がまさしく今日なのでしょう。
ヒグマが倒木を歩きやすいように削った跡です [ウソ...]
■8:50 原始ヶ原
原始ヶ原まで歩いてきたけど、この時点ではバックに望めるはずの富良野岳は
な~んにも見えません
登山道は前日までの雨で雪解け時期と変わらないウェット感
もう一つ季節の変わり目を感じる風景が随所にありました。
笹の処理が丁寧にされていて「もういつ雪が降っても良いですよ」というお仕事跡
で、
このまま視界のないガスの中を登っていくのかと落胆しかけていたところに、
まずは小鳥の第一声
まったく鳥のさえずりのない登山道歩きの途中に、「登山はこれからだ」と
応援してくれるような「ピーチク」の声
と同時に、自分の影が登山道に写り、
心なしか気温が上がった気がしました
うっすらとだけ見え始めた太陽が登っていくほど明るさを増してきたのは、
明らかな雲海状態の上空に抜けたということです
右手上空にわずかに山頂部分が見えるのは紛れもなく芦別岳(1,726m)
ここまでくると富良野岳の西の肩が望めているので大丈夫
秋の花、りんどうだけが知っている「本日の登山者1組」
最後のハイ松帯を超えるともう頂上はすぐ
連峰の端に立っている感全開で、報告入れなくっちゃ~あぁ~
当然、頂上にはこの時間、十勝岳温泉側からの登山者が数名
■11:55 頂上
頂上までの所要時間[4:10]は、休憩時間を入れない夏山ガイドの標準時間[4:30]よりも早いので、
misakoさん「トレーニングの成果は十分出ています」
この写真、ホコ岩(1,740m):右を見下ろしている画像です..[見上げている感覚になるから不思議]
万編山の会は、日本百名山「十勝岳(2,077m)」を中心に連峰を繋ぐ旅を行きます
頂上で食事を摂っている40分間、登山客が数組入れ替わり、
下山近くになって登りついた1組が山座同定を始めた頃、我々は再び雲の海に
飛び込んでいきます。
因みに、リーダーと思しき男性が「ニペが見えるニペだ、ニペだ」と同定していたのは、
日高山脈で凡そ100度ズレています。
■12:35 下山
南の方向は、日高山脈の主峰頂上部だけわずかに確認できただけで、
原始の森に広がる湿原の全体像、
それにトウヤウスベ山(1,398m)、大麓山(1,459m)は望めませんでした。
misakoさん写真ありがとね~
風もなく暖かかった頂上から一転、ガスに向かうほどまた気温が下がっていく・・
前富良野(1,625m)も頭だけ見え隠れ・・
標高1,600mから下が雲の海
アートは倒したらダメよぉ~
帰りも転ばぬように
■15:25 登山口 (新しくなった十勝連峰案内図) You are Here
拡大版
登山口の標高650mから1,600mの間は見事に晩秋に向かう装いで、
1,600mから頂上(1,912m)までが、まだ夏がそこにある感覚を覚える2極、2層鮮明な
原始の森歩きでした。
原始ヶ原の下草の紅葉は見事ですが、そこはまだまだこれから・・
わずかに紅葉が始まっていたのは頂上直下の
ウラシマツツジだけでした..
しかし、
日本で一番最初に紅葉が始まる大雪山は来週以降、黒岳から彩の報告が始まるでしょう。
帰りは麓郷から東山、金山を抜けて湯の沢温泉に浸かり、
占冠IC⇒夕張ICのルートでした。(この巡りが遠く感じない良いルートと思います)
さて、
来週は北海道を離れて北アルプスからの報告です。(こうご期待)
アマビエさんに台風回避の願掛けをしてもダメかなぁ~
それではまた来週