“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)

2012-10-03 | 四方山話

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)

 

偉いもんですねぇ、投稿が集中的にアップされるのはどうしたことでしょう?

登山報告以外の投稿は日頃温めているテーマが枯渇したら、もう後はそんな

にありませんので、ご承知置きください

今だけのことです。

 

さてぇ

Toshiが行ってみたい町、それはシャモニー

小学生のときからの憧れです。

ただ、その時分は“スキーのメッカ”としての憧れでしかありませんでした。

モンブラン=フランス語で「白い山」

シャモニー Images
シャモニー (トリップアドバイザー提供)

 

その山岳都市フランス、シャモニーをメイン会場として開催される

ヨーロッパ最大のトレイルランニングレース:UTMBをご存知でしょうか?

 

毎年NHKがこのレースの特集を組んで、活躍する日本人選手の姿や

モンブラン山群の美しい映像を届けてくれるので、それを心待ちにしている

Toshiであります。

 

どんなレースなのか?

レースのスタートはシャモニーの中心街で、その後フランス国境の山岳

地点を越えて、イタリア~スイスと周遊し、再びフランス、シャモニーの街へ・・・

最も過酷な100マイル・トレイルレースと言われています。

 

Toshiの見どころは何と言ってもヨーロッパ最高峰の『モンブラン(4,810m)』

の景色です。

憧れのヨーロッパアルプス、そしてモンブランの美しさはヒマラヤ山脈の

8,000m級の山々と比較できないものがあります。

 

 

それを敢えて比較し違いを見つけるとすれば、それは「人の生活との調和」

というところなのではないでしょうか?

歴史と言ってもよいかもしれません。

 

長きに渡って山岳を身近な観光の一部として、ハイキング、登山の場として

美しく維持させているのは他でもない人間です。

登山電車は富士山より高い標高地点に駅がある。

違和感はまったくありません。

そういう人の手が施された美しさ、調和が、一方では厳しい環境と相反して

存在していることこそが癒しに繋がっているのではないでしょうか?

 

モンブランはフランス語で「白い山」...

 

話は脱線しますが、

日本にも「白い山」と語り継がれてきた山があります!

それは、日本で富士山の次に高い山、南アルプスの盟主と言われている

「北岳」です。

「北岳(3,193m)」は昔から別名「白根山」と呼ばれていて、遠くは平家物語

にまで遡ります。

北に遠ざかりて雪白き山あり、問へば甲斐の白嶺といふ

白嶺=白根ですね。

 

いい言葉の響きなのですっかり覚えてしまっています。

詠むほどに、銀嶺に輝く頂に思いをはせ、街道を行き交う日本人の清き

国民性を眩しく感じます。

そう、日本もフランスも歴史や宗教は違えど山岳信仰がその心底に刻まれ

た国民が多く居るということで共通しているのではないでしょうか。

それが海彦、山彦、Toshi彦で~す

 

生きている間にこの雄大な氷河を目にすることはできるのか?

シャモニーの写真
シャモニー (トリップアドバイザー提供)

 

さて、その壮大なヨーロッパアルプスを舞台とする周遊トレイルランニング

は距離166km、標高差(810m~2537m)1,727mを制限時間46時間

以内で競うというもので、完走するための累積標高は9,400mは世界

最高峰のエベレストの高さを超えています。

 

これまでの日本人過去最高順位は鏑木毅選手の2009年3位が最高で

(22:8:36)、

コースレコードはスペインの大学生、キリアン・ジョネット(20:36:43)です。 

上位選手は、この過酷な166Kmの山岳コースをほぼ24時間以内で走破

してしまう、凄いですねェ~

 

キリアン・ジョネット(スペイン)24歳、若きヒーロー

 

募集定員2,300人、希望者が多く抽選です。

日本からのエントリーも年々増え、2011年には男女合わせて109人に

及びます。

それほど“挑戦”に人気が増しているんですね。

Toshiも、休みとお金があればそれはそれは出てみたいと思っています...

 

しかし、UTMBにエントリーするには主催者が指定する各国のメジャー

レースでポイント(1年以内に2レース、5ポイント以上)を獲得しなけれ

ばいけません。

なので実際には“ムリ”ということですね。

※ポイントレース:ウルトラトレイル・マウントフジは、富士山を周遊する同レースの
  日本版、こちらも
NHKが特集を始めました!

 

気温差が10度を超える環境下、夜はマイナスの気温を克服すること

が条件になります。集団道迷いに巻き込まれて順位が入れ替わること

もしばしば・・このようなロスはマラソンにはありません。

 

過去にBSでは、70歳を超えたシュバイツアーさん(スイス)をフォーカス

していました。

64歳の初開催時から出場すること連続7回を完走、70歳を超え、癌を

患いながらも再び完走を目指すシュバイツアーさんのドキュメント影像から、

当時もの凄い勇気を貰いました。(残念ながらシュバイツアーさんは2011年

に永眠されました)

一方超人的なスピードでゴールするスペインの若きアスリート、キリアンの

しなやかなストライド・・・

極限に挑むランナー達が夕景に赤く染まるモンブランの前に、闇として

浮かんでは消えていく姿に「居ながらにしてモンブランを走っている」と錯覚

するほど、ハイビジョンで描かれた番組の映像は“素晴らしい”の一語に

つきます。

 

最近のNHKBSは、特集:グレートサミットだけでなく次々と秀作を送り出し、

感動を届けてくれます。

ありがとう!

 

この北海道でも、ニセコ・羊蹄山エリアか富良野・美瑛町~東川町あたりを

コースとして100マイルレースを是非とも開催して欲しいものです。 

皆さんも機会があれば是非同番組をご覧あれ

http://www.goldwin.co.jp/tnf/mont_blanc/

 


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