“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

16/07/09『空沼岳』

2016-07-09 | 1道央の山

7月第2週の土曜日は札幌近郊の山「空沼岳(1,251m)」です

 

[8:20]恵庭岳がくっきり

 

 先週、長い道のりを珍道中してきたせいで・・というわけではないの

だけれど、今週は遠出をする条件ではありません

ウィークデーは夜が遅くなり、寝不足に加え、昨日もゴルフ&お酒...

おまけに土曜日の天気予報は道央、道南を中心に朝だけ晴れる

というものです。

車で移動している間に雲が広がっていくなんていうのであれば、とても

遠出はできません。

そんなときはやはり、

“自宅から近い山”と決めてこの季節の空沼岳にやってきました

 

■6:10 空沼岳 登山口

一昨年の大雨で様相が変わった登山口手前の沢筋道

 

朝6時の時点で4組ほどが出発しているようです。

今日は、午後から崩れるという予報なので、早朝登山を目指す人が

けっこういるだろうな~と思っていたので、それほど先行者が多いと

いう印象でもありません

 

登山口の300mぐらい手前まではまだ林道が伸びていて、脇道に

先行者から順に駐車スペースを見つけて止めるという具合です。

 

登山道入口前の渡渉は、瓦礫で作ったような貧相(失礼)なハシゴ歩き

 

空沼岳はビギナーが“夏山ガイド”を眺めて、初級から中級にステップアップ

したいとして人気の山なので、

この日も沢山の若い男女と行き交いました

 

Toshiのビギナーのときのこの山の印象は良く、今でも嫌いではないの

だけれど、経験を積むうちにウィークポイントばかりが目についてきた

観があります。

 

 

まずは好きなところ...

この 万計沼までにたどり着いた時の出迎えの風景

 

世界観がここで変わる印象の入沼の瞬間

 

しかし、実際、 空沼小屋(万計山荘)まで到着してそこから眺める

 

 朝の万計沼の様子はどうでしょう?

 

ちょっと単調ではないですか?

 

何が足りないのかわかりませんが、今ひとつ“物足りなさ”を感じます。

その答えは下山後に気付いたことがあるので、

それは最後にお話ししましょうね

 

 

 さて、万計沼を過ぎると次の真簾沼まで、直線距離では1km程度ながら

実際には少し長く感じます。

相変わらず“何か物足りない...”を感じながら、少しウェットな登山道を

黙々と歩いていると現れる

本日の真簾沼

 

 万計沼と真簾沼、この二つの沼が空沼岳登山の貴重なアクセントと

いうのは、訪れる人皆さん同じ印象でしょう。

 

だけど何がもの足りないんでしょうねぇ... 

 

今日は、朝のうちだけ晴れる・・と言われると気がせくToshiは、

考えが纏まらないまま9合目、もう頂上まであと少し...というところ

まで来て、まず札幌の街を見下ろせる天気で一息つきます


都市部の位置関係は、南北あるドームがわかりよい

 

そうか、

ここまで登ってこないと視界が開かない行程全体にまず“つまらなさ“

感じますね

 

■8:15 頂上

 

まずは、晴れてくれていてよかった

先週までの悪天登山ですっかり“晴れ男”どころか、カッパおやじ

なっていたのでね

 

頂上の崩落が激しいという秀峰「恵庭岳(1,319m)」

 

実はこの恵庭岳をもっと美しく撮影したいのに、撮れない事情が

あります。

それは、横に長い頂上の南端にそのようなスポットが無いからです。

 

支笏湖を写すのもこれが限界

 

この頂上、北端もわずかにハイマツがあって撮影スポット悪し

 

夕張山地が雲海上望めてここは幸運

 

だけど、羊蹄山は登頂時わずかに頭が見えていたものの、その後しだいに

ガスに隠れていきました。

 

 

どちらかと言うと、ボヤき登山になってしまったようですみません。

しかし、

纏めると以下のように“物足りない”ので、夏山としては、しばらく足が

向いてこなくなるかもしれません。

山が悪いわけではなく...、自分勝手なだけでゴメンなさい

 

空沼岳は

登山口入口の砂利の山は車がハンパなく汚れる

9合目まで下界を見下ろせるスポットがない

2つの沼は、どちらも1つの画像に納めきれない

2つの沼を見下ろせる場所もない

頂上から北側に望めるスポットも場所が悪い

南側も支笏湖周辺の山をうまく見渡せるスポットなし

この時期、花を楽しめるスポットがない

札幌岳、狭薄山までの縦走路が見通せない

 

など、なんとなく中途半端、

なんとなく“物足りない”という今の印象がいなめない

これはやはり“ミニ山の会”で日ごろ解放感のあるスキー場を上り下り

してきた副作用かもしれません

 

ま、山はいろいろな個性があっていいです

 

■8:40 下山

 

 

下山時まで天気良好

 

■10:20 登山口

 

最後に、

空沼岳の良いところは、なんと言っても沢の流れる音を聴きながら

の冷涼観ではないでしょうか

ですから9合目まで見通しの利かないところは、一方では夏場、

直接太陽の陽射しを受けることなく、比較的涼しい環境で登り

下りできる・・・

 

そういう意味でもビギナーが中級にステップあっぷするには本当に

よい札幌近郊の山と思います

 

■10:20 登山口

 

今日は、たくさんの若者の登山姿を観察することができました。

特に男子の方は、〇井スポーツあたりで熱心な勧めにあうのか、

はたまたトレイルランニング人気の影響なのか、ポールを持って

いる人が多く一様によいスタイルです。

 

いずれにしても、男の子も女の子もシュッとして可愛らしい

これからもよい登山を楽しんでいただきたいですね

 

来週はいよいよ“爽やか登山の会”で十勝連峰に繰り出します。

長く続いた長袖生活を終えて、

やっと半袖&短パンに切り替えられるかな

 

 


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6 コメント

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『空沼』なあ・・・ (Amigo)
2016-07-09 19:57:36
数々の山に複数回登り、気に入った山なら3ケタの回数登り続けてきた私も、『空沼』にはたった一度しか登ったことがない。
それはあまりにも多い人と、犬に3度も出合ったため、二度と登る気がしなくなった。
もう25年も前のことだ。
しかし、改めてToshiの視点から考えると、大いに納得できる。
やはり生涯足が向かないかも・・・
返信する
>『空沼』なあ・・・ (Toshi)
2016-07-09 20:49:18
Amigoさん

今年も“漆”の季節がもう少しで終わろうとしています。
今日は短パンにまではならなかったものの、半袖にはなりました。
ただ、半袖の上から別売りで防虫効果のあるという「袖」をはめて登りました。
空沼岳もそうですが、札幌近郊の山はとくに漆が多く、長袖を来ていても
腕には植物かぶれの“かゆみ”が今も残ります(うるしではないようですが)

来週はTakさん来道で十勝連峰の予定ですが、初日の十勝岳は漆の心配も
ないのでスカっと短パン履けるような天気になってもらいたいですね。

空沼岳、狭薄山は冬に近づきたいと思います。

返信する
Unknown (Tak)
2016-07-10 17:13:23
Toshiさん、来週はよろしくお願いします。天気が心配ですが、晴れ男の本領発揮、お願いします。今日も出張帰り、全く山登れません!階段でも登ってます。しかし、宴会後の土曜日早起きはつらいですが、天気に恵まれなによりでした。
返信する
いよいよ・です。 (Toshi)
2016-07-10 19:56:02
Takさん

今週末は何が何でも晴れてもらわなくては困りますね。
三年越しの十勝連峰、晴天と言わずとも、せめて雲海ぐらいは望めないと
日常飛行機の上から眺めていた方がよい・ということになってしまいます。

ここはToshiの面目躍如たるものをお見せしなければ・です。

出張であってもトレーニングに替えられるものはそう、階段ぐらいしかない
ですね。
坂のあるところ何処であっても自力で上り下りしてください

それでは冷涼たる北の大地でお待ちしております


返信する
文句言うたらいかんばい (★たぐぴ〜♪)
2016-07-10 21:29:01
 
オイラのごたる山素人からすれば、
まったく物足りなさなんぞ感じられん
素敵な山て思います。

沼がゴミだらけとか、
漆だらけで近づくこともできんとか、
すれ違う登山者が皆ガンを飛ばしてくるとか・・
そげなことでもなかとなら、
懐に入れてくれる山には感謝せんといかんばい。

・・て、全く登ったこつのなかオッさんに
言われても、説得力なかばいねぇ・・

来週晴れるこつば祈っとります!


返信する
>文句言うたらいかんばい (Toshi)
2016-07-10 21:44:39
たぐぴー♪さん

おっしゃるとぉーり!

山は分け隔てなく誰でも受け入れてくれるのでいつも感謝はしております。
そうそう天気にも感謝しているのですよ、
晴れても曇っても...雨の日だってないと木々も青々と育ちません。

ネタを探すのも“ゆるくない”ということです
しまいには漆に被れた患部もネタにするどの信念で、明日もゼンマイに巻かれて
行きます!

いつもありがとうございま~す

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