花と緑に囲まれたリビングのような洋服屋セントオーディン[ St.ODIM ]

100%オリジナルのオーダースーツ&ジャケットのアトリエから新作の数々とそれにまつわる素敵なエピソードをお届けします

シノワズリーな「花鳥風月」

2017-02-01 18:34:00 | オーダーメイド

 

 

 

色のセンス。

 
柄のセンス。

 
構図のセンス。







 
ヨーロピアンが描くと
 
「花鳥風月」もこんなに粋な感じになる





 
きっと私が描くと絶対に使わない黒が

 
この絵柄の中では


重要なポイントとなっている。





 
そして、ベースの水色のグラデーション。






 
この生地、この写真のように


上を濃い水色でもいいが

 
下に濃い水色にすると


安定感がでてくる。





 
と、思うのは常識的な考えかもしれない。





 
鳥の飛び方からすると

 
このままをあまり切らずに


そのままワンピースなどにすると

 
なんとも麗しい作品ができあがるのではないか!





 
 
 
ちょっと「花様年華」


チャン夫人が着ていたチャイナドレスや








 
 
 
「ラストコーション」のマイ夫人が着ていた


チャイナドレスなどを思い出す。






 
ただ綺麗なチャイナドレスではなく
 

着ている人そのもののような


映画のシーンの大切な部分を服が語るような


雰囲気を醸し出すチャイナドレス。






 
このプリント生地は


そんなチャイナドレスを彷彿とさせる。






 
どちらもトニー・レオンが出ていて、


その格好良さに惚れ惚れしたけどね!






 
トニー・レオンといえば、


道頓堀で行われた 「レッドクリフ」の

 
 ジャパンプレミアでのこと。





 
 映画のシーンのように

 
 道頓堀川を無数の矢が刺さった船で登場した。



 
 出演者にそこに詰めかけた5000人が


熱狂したのを思い出す。




 
そしてイベントが終わって
 

 船に刺さった矢の1本を関係者からいただき


今もお店に飾っている。




 
あのジャパンプレミアは


4月とはいえ寒い日だったにも関わらず

 
ヒロインのリン・リーリンさんは


肩むき出しのドレスで震えながら

 
挨拶しておられたのを「さすが、プロだわ〜」と

 
思いながら見ていたのも記憶に新しい。







 
ずいぶん脱線してけど

 
シノワズリーはヨーロピアンが描く絵の方が


色香があって私は好きかな〜





 
さて、また新しいシノワズリーを見つけたら

 
ご紹介するとしましょう。
 
 




 
 




パリコレデザイン「木」より

2017-02-01 11:30:32 | セントオーディン

 

 

 
 
命の水に育まれるのは、 木。



 
その新芽の美しさを見られる、


これからの季節





 
まだ感じたことのない方は、


ぜひ今年の春、その美しさを感じて欲しい!





 
私のお店はビルの2階にある

 
南側は靱公園に面した全面窓。





 
朝の陽射しが優しく入るその窓から


まず見えるのが

 
2本の銀杏の木。





 
その銀杏の枝がちょうど窓のところへ


向かって伸びている。






 
お店をオープンしての初めての春、

 
 
その銀杏の枝から生えてきた新芽に驚いた。







 
なんと! 銀杏の新芽は


ちっちゃなちっちゃな黄緑色をした


あの銀杏の葉なのだ!!






 
銀杏と言えば、秋になり黄色く色づいて


落ち葉となって足元に落ちたものを

 
見るもの。






 
黄緑色の葉を見るのは新緑の夏、

 
それも遠くから眺めることが多い。





 
なぜなら、銀杏の葉が茂る枝が


割と高い場所であるからだ。


 
だから落ち葉や遠くから見るイメージなのだ。
 
 
それをお店から


同じ目線で見ることができたのだ。






 
そして、そのあまりの可愛さに感動した!!






 
考えてみれば確かにそうなのだ。
 
 
銀杏なのだからちっちゃい葉を


茂らせるものだろう。





 
しかし、初めての銀杏の新芽は


新しい感動をくれた!







 
知らないことがなんて多いのだろう。

 
こんな身近なことでも


私は何にも知らなかった。





 
その銀杏が毎年色づき落ち、


そして新たな新芽を出すたびに

 
私は始めて見た時の感動を思い出す。






 
黄緑色が緑色に変わる、


その美しい色の変化

 
今回のコレクションに表現してみた。





 
手描きしたプリントは


木漏れ日を通した葉の色合い




 
そしてレースの薄黄緑色、


生地の薄黄色は緑に色づく前の色。






 
春の陽が新しい季節を始めるその瞬間





 
そんなイメージで


このコレクションを着て欲しい!