パリコレのテーマの第4章「花」から。
美しい花に魅せられる人は多い。
私もそのひとり。
でも私の場合、
花というより自然そのものに
魅せられている、というか
畏敬の念を抱いている、という方が
正しいかもしれない。
それはおそらく子供の頃の体験、
そして記憶によるものが大きいと思う。
祖父が近くの山で花畑をしていた頃、
その山が好きでよく登っていた。
山と言っても裏手にある
小高い丘のようなものだったと思う。
子供の頃は、それでも山と思うほどの
高さだったかもしれない。
その花畑でガーベラを作っていた。
花屋で綺麗なガーベラを見つけると
今もその花畑を思い出す。
一面ガーベラで埋め尽くされた花畑の中に寝転ぶと
なんとも幸せな気分になったものだ。
それは背中に当たる土の暖かさ、
そして鼻をつく芳しい花の香り、
さらに降り注ぐ太陽の光の輝き、
全てが私を包んでくれていたからだろう。
そして寝転んだ私は、
それらとひとつになる・・・
この表現が一番近い、と思う。
わかりづらいと思うが、そのままの意味。
土が、花が、太陽が、囲い込む。
自然が自分たちに溶け込まそうとする、というと表現が悪いが
自然に溶け込んでしまう感覚。
その美しさが永遠に続くようにと
その時に感じる美しさを表現する力を持ちたい。
そしてその美しさをより高めるために
できることをしていきたい。
そしてその美しさがあることで
周りも幸せになれるようにしていきたい。
美しいものを見て、触れて、そして身に纏い
そして美しくあることが幸せの基本となるように。
美しいものへの畏敬の念を忘れず
私たちは自然の一部であると
感じずにはいられない。