ロウソクの火が
小さくなっていく
身体は命のエネルギーを失い
小さくなっていくのを感じて
ボクは震える
去年の夏に来年の春まで
持たないと言われた時
こんな元気なのにヤブ医者って
思って油断してた
だから
ボクの準備が間に合わない
いや本当は
準備することを拒否してる
だけど時間はその日に向けて
刻むのを止めることを知らない
春はもうすぐなのに
こんなにも春が来るのが
待ち遠しくないのは初めて
この世に生まれて灯りはじめた
ロウソクの火は
もう弱く小さく
灯ることをやめようとしている
人は失う時初めて気づくんだ
必ず
いつかは別れが訪れることを
ボクの目の前で
そのロウソクの火は
静かにゆっくりと
熱を失った
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