いつか笑って話せるよ
彼女さんいるのかな?
なんでボクに恋愛相談
なんだろう
ボクが知るはずもない
モヤモヤするけど
胸が締め付けられるけど
ボクはただの友人
ボクも
告白されてるんだけど
ウソだけど
すごく慌ててる
真剣な目で泣きそうな顔で
どうするか聞かれても
ウソだし
ああ
試さられてたか
ボクがしっかりしなきゃね
ウソだよ
ボクが好きなのはアナタだけ
初めて会った時から
ボクはアナタしか見てません
もう逢えなくなって
空いたココロの穴
時間が埋めてくれたけど
逢いたい気持ちは
あの頃と全く変わらない
歳を重ねても中身は
あの頃のまま
フリーズしてる
もう会えないことが
ボクの生きる目的をくれて
ボクに生きる力を
くれてるんだよ
なれたかな
きっとキミはいい男だよって
くしゃって笑ってくれるはず
言っても
キミはまだ早い!って
許してくれない
やっぱり
キミがいい
なんて言ったら
やっぱり逢いたいなあ
そこには将来の夢を語り合った
星空が見えるから
それに
今も視界が霞んで
星空が見えないんだ
とてもアナタを傷つけたこと
知ってる
ずっとココロの棘となって
後悔を消せずにいた
アナタの友達から聞いた
あの時の状況と
今の様子
三人に囲まれて
しこたま怒られました
いい友達をもってる
昔の自分の過ちは
今の自分が解決すると
決意した
もう逃げなくない
もう誤魔化さない
恐れない
過去の過ちにケリをつけよう
勇気を搾り出せ
何度も何度も
自分に言い聞かせて
スマホの連絡先の
アナタの名前を
見つめる
何度も消そうとして
消せなかった名前
この電話のアイコンを
ただ一回軽くタップすれば
アナタにつながってしまう
あまりの便利さが癪に障る
いろんな想いを抑えながら
通話アイコンを軽く触れる
遠くで呼び出し音が鳴り始める
ボクは
永遠に感じる時間に
胸を
締め付けられながら
呼び出し音が終わるのを待つ
呼び出し音がやんで
画面に通話中の表示が出る
ボクは口を開く
もう
過ちを過ちの
ままにしないと
決めたから
ボクからの電話だと
分かってるのか
アナタの声は聞こえない
胸を締め付けられながら
言葉を紡ぐ
この結末の行方より
ただ後悔を
終わらせたいだけ
ひどくわがままで
本当に身勝手で
自分勝手で
最悪な男だと言われようとも
言葉を絞り出す
アナタから見れば
今更なんだろう
ボクは本当に身勝手
暫くしても
アナタの声は聞こえない
ようやく聞こえたのは
嗚咽だけ
ロウソクの火が
小さくなっていく
アナタから綴られる
苦しかった出来事
アナタの止まらない涙に
何もできない
ボクが言えるのは
苦かった過去の経験は
ただ目の前の
悲しみ苦しんでいる人の
気持ちに寄り添うための
チカラになる筈
経験してない人間には
絶対分からない
絶対に理解はできない
そう思えれば
その苦しい過去を
越えられるんじゃ
ないかとボクは思う
だって
ボクがそうだったから
いいの?
いいよ
アナタの頬の涙を指で拭って
抱き寄せて
そして耳元でようやく伝える
待たせてゴメン
アナタのためなら
どうでもいい男ばっかり
誘ってくる
私って魅力ないのかな?
何が足らないと思う?
私じゃダメなのかな?
だからボクは
そうなんだ なんでだろね
こんないい女いないのに
みんな見る目がないねって
ボクは友人として
いつでも悩みを聞いてあげる
ボロボロ泣いたり
コロコロ笑ったり
忙しいアナタを
見守りたい
この心地よい友人関係は
不器用なアナタが大切な人に
出逢うまでだと知ってる
アナタの幸せのため
ボクの存在が邪魔に
ならないよう
ボクは
アナタに決して触れないと誓い
いつか訪れるさよならを
心に今日も秘めてる
だから腕を組もうとするのは
やめてね
雑踏の中でも聞き分けます
すぐ気がつきます
アナタは
じっと目を見て話すんだ
ボクのココロを覗くように
避けているのに