私が、現在まで旅をしていて一番印象深い空港はと言いますと、やはりロシアのモスクワ・シェレメチェボ空港でしょうか。
と、ゆーよりも、金がないのでいつも使うのが格安航空券の代名詞アエロ・フロートなので、必然的にシェレメチェボ空港になってしまうのですが。
ですが、今回はそちらに関するネタではなく、一回だけ使ったマレーシア・クアラルンプール国際空港についての話です。
今まで海外放浪をしていてコレといったトラブルは無かったのですが、一回だけ飛行機に関するトラブルにみまわれた事がありました。
今から約10年前、当時は福岡に住んでいたのですが、英語も殆どゼロに近いレベルで海外一人旅を始めたものでしたから、初めての経験ばかりでトラブルも頻発でしたが、それらも楽しみながら心の赴くままの旅を続けていました。
その当時住んでいたのが福岡でしたから、国内線で成田に行ってそっから海外(エジプト)に行くよりも、福岡空港の国際線から直で海外航空会社の母体空港に行って、そっから目的地(エジプト)に行った方が安くすむケースが多かったです。
で、その時、経由地としてマレーシア空港を利用したのですが、行きはトランジットタイムもそんなに長くなく、特に何のトラブルも無かったのですが、帰りに福岡空港ということもあり、約2日間のトランジットタイムが発生したのです。
しかし、当時はお金も時間にも余裕があったので、マレーシア観光も兼ねてゆっくりと過ごしました。 で、ゆっくりとクアラルンプールのメイン観光スポットを5人ぐらいのツアーで周って〔内訳:オーストラリア人の親子(父・娘)、インド人二人組(アメリカのIT企業で働いていてインドに帰る前にマレーシア観光に立ち寄ったと言っていました。)〕、空港に向かいました。
特に、何の問題もなくチェックインして、飛行機に乗り込んで、ほぼ定時に離陸しました。 で、問題はそこからでした。 確か飛び立って20分ぐらいして水平飛行に入ろうかという時、突然エアーポケットか何かに入って ”ストーン” と飛行機が急落したのです。
まだシートベルトサインも消えていなかったので、乗客・乗務員には被害は無かったのですが、突然着ないのアナウンスが慌ただしくなったのです、で、当時は英語は殆ど分からなかったので待っていると、今度は日本語で、
『先ほどのエアーポケットで第2エンジンが止まってしまいました。 急遽クアラルンプールへ引き返しますのでご了承下さい』
とアナウンスがありました。
エンジンは4つあったので飛行自体には問題はなかったようなのですが、飛び発って間もなくということもあり、引き返す事になったようでした。(注:福岡まで7時間ぐらい)
そして再び空港に着いて、全員飛行機からゾロゾロと降りることになりました。 そして、出発ロビーに集められ英語と日本語でトラブルの説明を受けました。
始めは故障したエンジンだけを載せ替えるという話でしたが、やってみたら今度は載せ替えたやつも動かなかったようで、仕方な新しい飛行機を調達するので、その準備が整うまでお待ちください、という説明を受けました。
で、です。
その時の時間が現地時間で朝の3時ぐらいだったのですが、トラブルの原因が航空会社ということもあり、空港の直営の飲食店は “総て ✩タダ☆彡 で、食べていいです!” というアナウンスが流れたのです。
そこから、でした。
それまではブツブツ文句を言っていた人たちも、皆さん一転して眼を輝かせて開いている空港直営のレストランとかに雪崩込んで行き始めました。
まーそれにしても皆さん頼む頼む!
ビールやワイン、コーヒー、ステーキのセット、アイスクリームetc...
タダの飲み放ー、食い放ーの餓鬼の世界を垣間見させてもらいました。
私はこの頃は、マクロバイオティクスやっていなかったのですが、ケイシーダイエットに基づいて肉は殆ど摂らず、魚少々ぐらいの食事をしていました。
ですので、サンドウィッチとコーヒーとワインぐらいを満腹まで頼んで、あとはロビーで寝ていました。 他の人もいくら食い放題、飲み放題だとしてもさすがに限界がありましたから、満腹になった人からどんどんロビーで寝始めました。
注:下の写真です。皆さん満腹で寝ておられます。
そして、約6時間後に無事新しい飛行機が届いて、福岡空港に戻りました。
私の飛行機に関するトラブルはコレぐらいですね。
あと、前回(2010年4月)のロシア空港経由エジプト・イスラエル放浪の帰りに、アイスランドの火山が噴火してその影響からヨーロッパの空港が殆ど機能しなくなった時に、モスクワ空港に居て、危なく4,5日は帰れなくなるところでした。
何とか2時間遅れで飛びましたが、あの時、ひどい下痢と全身南京虫被害で、あのまま空港に居たら間違いなく死んでいたでしょう。 あの後帰り着いてから、玄米菜食にしても約2週間下痢が止まりませんでしたから。
相変わらずの崖っぷち人生ですが、これからますます崖っぷちを歩まされそうな予感がします。
それでは本日の思いつきネタで失礼します。
おやすみなさい。