<きりぎりす>
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秋に聞こえる虫の声が美しい。
けがれぬ乙女の合唱のようでもあります。
窓を開けていると遠くの方から聞こえてくる虫の声の合唱は美しくこころをなでる。
ふと気がつくと最近はその虫の声がない。
コオロギもクツワムシもキリギリスも聞こえない。
程良い気温の最近も夕方になるとめっきりと冷え込んでくる。
そんな関係もあるのだろうか、
虫の声の無い夕べはただ静寂だけで陽が落ちていく。
秋の深まりだろう。
日が短くなりこれから段々と寒さに向かう。
冬に向けてのそろそろ準備も必要になってくる。
秋の終わりをもう少し楽しみたい。