あれは,あれで良いのかなPART2

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貧乏人ハ野球スベカラズ

2007年05月03日 02時26分14秒 | スポーツ全般
日本学生野球憲章で禁じられている特待生制度を採用していた高校が373校あることが判明しました。
今後,春の大会の出場自粛等の措置に出るようですが,そもそもこの制度のあり方も今後論議を呼びそうです。

日本学生野球憲章に抵触、計373校に…高野連が発表(読売新聞) - goo ニュース

なぜ,今になって急に

そもそも,なぜ野球だけ特待生制度禁止条項があるのかというと,戦前にあった青田刈りの反省によるそうです。つまり,相当昔の事情を今に持ってきているに過ぎません。
一方,現在多くの私立高校では,野球以外のスポーツ特待制度,また学業特待制度など様々な特待制度を導入し,より優秀な学生を集めることに躍起になっています。
もちろん,金で釣るという節もあるため,手放しで賛同できるものではありませんが,少なくとも特待生制度とは「優秀な人材を集め,より優秀に育てたい」という学校側の意向と,「お金がないが何とか高度な教育を受けたい」という学生や親側の以降に即した制度であるといえるでしょう。
ところが,野球だけこれを禁止するとなると,今の現状から踏まえると「野球以外の方が有利」ということで,野球人口が減少する可能性があります。もともと野球の才能がある人の多くは,スポーツセンスがいい人が多いため,他のスポーツをやらせても才能を発揮できる場合が多いです。とすると,「優秀な野球選手の減少」を招き,それがプロ野球やオリンピックなどにも影響しかねないでしょう。すると,やがては「日本の野球はつまらない」といわれてしまう怖さがあります。
ただでさえ野球人気にかげりがある訳ですから,高野連としてはむしろ逆に「もっとみんなで野球をやろう」という施策を編み出すべきなのではないでしょうか。

また,野球の実力があっても家庭の事情からとても私立高校(特に強豪校)に通えないという学生もかなりいます。もちろん,公立高校に通えばそれ自体は問題ないのですが,やはりかなりの実力がありながら,経済的事情だけで高度な野球技術を学べないというのは,これまた野球界にとって損失です。かなり乱暴な極論ですが,プロ野球選手の多くが野球強豪校たる私立高校出身である現状からすると,「お金がない人はプロ野球選手になれない」ということになるのではないでしょうか。これもある種の格差社会といえるでしょう。

ところで,今回の問題ですが,一番気になるのは「なぜ,今急にこの問題の追及を始めたか?」という点です。はっきり言って,野球特待生制度自体は,いわば公然の秘密として各高校で運用されてきていました。中にはこれを公言しているプロ選手だっているくらいです。
しかし,高野連は過去に通達を出した程度で,事実上黙認してきました。それが,なぜ今突然なのでしょうか。
理由は「裏金問題」にあるのでしょう。ただ,本来特待生と裏金とは必ずしもリンクする話ではありません。なのに,無理にリンクさせようとしている節が伺えます。はっきり言ってしまうと,今回の調査は「高野連のアリバイづくり」に過ぎないのではないでしょうか。いわば,昨年突如発生した「世界史未履修問題」と同じような構造なのではないでしょうか。

高野連の一連の対応には,本当に高校球児のことを考えているのか,野球界全体のことを考えているのか,かなり疑問が残ります。
高野連側も,ここまで調査した以上,今回の調査趣旨(なぜ今急にやったのか),特待生制度禁止の現代的意義,野球のみ特待生制度を禁止する合理的具体的理由,野球界のこれからの姿などについてしっかりと説明する必要があるといえます。それで初めて373校関係者や学生らは納得できるでしょう。少なくとも「昔からこうなっている」というだけでは,全く説明になりません。昔から厳しく調査してないからです。

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