結局「ＣＨＡＮＧＥ」を日本語にしただけだった所信表明

鳩山総理が５０分以上に及ぶ所信表明演説をしました。その中で，平成維新であることや，友愛政治であること，国民のためなどということを強調した反面，内容が抽象的であるなど野党から批判を受けていました。

戦後行政大掃除し政治主導へ 鳩山首相、初の所信表明演説(共同通信) - goo ニュース

結局何をするのでしょうか？

もともと所信表明演説は「演説」ですから，いわば大風呂敷を広げるようなものです。かつての小泉総理の所信表明演説に至っては，与野党あげてのショーのような状態であり，谷垣総裁の言葉を借りると，「まさにヒットラー」のようでした。
そんな所信表明演説ですから，鳩山総理の演説もイベントと割り切れば面白いものかも知れません。
しかし，実際にはイベントではなく政治をしっかり行ってもらうべきですから，演説云々よりも，中身をちゃんとして，そしてしっかりと国民目線の政治を行ってほしいものです。

ところで，今回の演説で特徴的だったこと，それは「政治改革」であり，そして「友愛政治」であるという点です。政治改革に至っては，まさに「平成維新」であることを強調していましたが，これはまさにオバマ大統領の「ＣＡＨＮＧＥ」と同じでしょう。
ＣＨＡＮＧＥは大いに結構なのですが，問題は「で，どう変わるか」にあります。今回の所信表明演説では，国民生活が友愛政治によってどの程度幸せになるのか分かりませんでした。とにかく合い言葉だけでなく，具体的に何をやり，そして５年後，１０年後，５０年後，１００年後はどうなるのか，どうしたいのかっていう点をはっきり示してほしいものです。
そのビジョンを裏付けを持って説明した上で国民と共有できることで初めて「友愛政治」といえるでしょう。
期待できる政権になればよいのですが・・。

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