CXでは,開局50周年番組ということで,3日間にわけてこれまでの50年間の歌,バラエティ,報道を報じています。これが個人的には非常に懐かしく,4時間という長い時間も苦なく見ることができます。
ところで,最近はこの手の番組が多くないでしょうか?CX以外にも,その他の放送局でも,「懐かしいアニメ」や「懐かしのドラマ」などを報じるほか,ドラマの再放送なども結構増えています。そして,タレントも若手芸人を多く使っています。
一方で,CMも,大手企業が減り,逆に健康食品関係やテレビショッピング関係が増え,さらに隙間があるのか,番宣もかなり増えてきた感じがします。
これら一連の流れ,いくつかの理由があるのですが,やはり最大の理由は「スポンサー減少」にあります。すなわち,「制作費の大幅削減」なのです。
その結果,「小さな予算で大きな企画」というかつてのテレビ東京的な番組作りを余儀なくされ始めてきました。すると,「過去の番組の編集」が一番手っ取り早いのです。これならば安くて数字が取れる番組が作れます。
このスポンサーの減少の最大の原因は,当然「今の景気」にあるのです。しかも,今後ますますスポンサー減少が予想されます。不景気故の広告費の削減はもちろんのこと,ネット社会になりつつある今,高額なテレビCMよりも安価なネットを用いた方が経費削減のみならずCM効果も期待できるからです。
すると,今後,テレビ局はますます苦境に立たされるでしょう。一部噂では,今年中に在京民放が民事再生法の申請をするのではないかなどといわれているくらいです(ちなみに,昭和44年に日本テレビが会社更生法の適用を受けたという事例があります。まあ,このときはテレビの先行投資にスポンサーが追いつかなかったという理由がありますので,景気とは別次元の話ですが。)。
かといって,安く作るために過去の遺産ばかり使ったらいつかは「またあれかよ」っていうことで数字が取れなくなります。また,当然の話として,テレビの役割として「新しい情報を提供する」というものがあります。
すると,これからのテレビの姿としては,「いかに良質の情報を安価に作成するか」という相当難しい問題を解決しなければなりません。手を抜きすぎて「質が落ちる」ということになれば,ますますスポンサーが離れてしまいます。逆に「質の良い番組」であれば,数字が取れますので,スポンサーは集まります。広告効果が期待できるからです(典型例はスポーツ番組でしょうか。)。
これから厳しい状況になるでしょうが,テレビ局として,より良質の情報を提供するよう頑張ってほしいと思います。
ところで,話はオープニングに戻りますが,昔の報道を見ていると,今以上に現場付近で取材活動をしてたなあ,って思います。もちろん,これが「行き過ぎた被害者インタビュー」や「警察捜査の邪魔」,さらには「災害時に何もしないで邪魔するだけ」などという批判を受けることになり,徐々に規律をもった取材に変わりつつあります。
とはいえ,今の報道取材を20年後に見たらどう思うでしょうか?ひょっとすると「えー,こんなえげつないことやっていたの?」って思うかもしれませんね。
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ところで,最近はこの手の番組が多くないでしょうか?CX以外にも,その他の放送局でも,「懐かしいアニメ」や「懐かしのドラマ」などを報じるほか,ドラマの再放送なども結構増えています。そして,タレントも若手芸人を多く使っています。
一方で,CMも,大手企業が減り,逆に健康食品関係やテレビショッピング関係が増え,さらに隙間があるのか,番宣もかなり増えてきた感じがします。
これら一連の流れ,いくつかの理由があるのですが,やはり最大の理由は「スポンサー減少」にあります。すなわち,「制作費の大幅削減」なのです。
その結果,「小さな予算で大きな企画」というかつてのテレビ東京的な番組作りを余儀なくされ始めてきました。すると,「過去の番組の編集」が一番手っ取り早いのです。これならば安くて数字が取れる番組が作れます。
このスポンサーの減少の最大の原因は,当然「今の景気」にあるのです。しかも,今後ますますスポンサー減少が予想されます。不景気故の広告費の削減はもちろんのこと,ネット社会になりつつある今,高額なテレビCMよりも安価なネットを用いた方が経費削減のみならずCM効果も期待できるからです。
すると,今後,テレビ局はますます苦境に立たされるでしょう。一部噂では,今年中に在京民放が民事再生法の申請をするのではないかなどといわれているくらいです(ちなみに,昭和44年に日本テレビが会社更生法の適用を受けたという事例があります。まあ,このときはテレビの先行投資にスポンサーが追いつかなかったという理由がありますので,景気とは別次元の話ですが。)。
かといって,安く作るために過去の遺産ばかり使ったらいつかは「またあれかよ」っていうことで数字が取れなくなります。また,当然の話として,テレビの役割として「新しい情報を提供する」というものがあります。
すると,これからのテレビの姿としては,「いかに良質の情報を安価に作成するか」という相当難しい問題を解決しなければなりません。手を抜きすぎて「質が落ちる」ということになれば,ますますスポンサーが離れてしまいます。逆に「質の良い番組」であれば,数字が取れますので,スポンサーは集まります。広告効果が期待できるからです(典型例はスポーツ番組でしょうか。)。
これから厳しい状況になるでしょうが,テレビ局として,より良質の情報を提供するよう頑張ってほしいと思います。
ところで,話はオープニングに戻りますが,昔の報道を見ていると,今以上に現場付近で取材活動をしてたなあ,って思います。もちろん,これが「行き過ぎた被害者インタビュー」や「警察捜査の邪魔」,さらには「災害時に何もしないで邪魔するだけ」などという批判を受けることになり,徐々に規律をもった取材に変わりつつあります。
とはいえ,今の報道取材を20年後に見たらどう思うでしょうか?ひょっとすると「えー,こんなえげつないことやっていたの?」って思うかもしれませんね。
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確かに,最近のテレビ番組はパターン化していますね。
もっとも,同じパターンかでも,「水戸黄門」や「金さん」とはちょいと訳が違います。「心地よいマンネリ」がテレビを安心してみられる要素だったのですが,最近のパターンは,「なんか後味悪い」みたいのが多かったりします。
まあ,在京テレビ局,つぶれたとしても放送自体は継続しますから,そんなに困ることはないでしょう。ただ,「深夜放送激減」と,「番組が教育テレビ化」することは避けられないかもしれませんね。
大概の人が思い付く事は大概やり尽くした、みたいな。
お笑いなんか見てても、芸人の数だけは多いけど、全部フォーマット同じじゃないですか。
式が同じで変数に入れる数字変えただけです、みたいな。
たまにフォーマット違うのが出てきても、よくよく考えたら昔はあったけど今、皆が忘れちゃってて新鮮に感じる、といった類で、ホントにマッサラ新規なフォーマットというのを用意するのは容易じゃないって状態だと思います。
で、逆に言うと、そういうアイディアって不足があったり、不満があったり、怒りがあったり、追い詰められていて窮屈で居心地が悪い場所で生まれると相場は決まっているので、一個二個TV局潰れた方が番組の質は良くなるかも知れませんね(苦笑
全滅するかも知れないけど(笑
まぁ、個人的にはTV局潰れるのは困るんだけど(滝汗
まあ,全体的なトーンは,あえて多少オブラートに包んだ表現にしていたのですが,「すべて不景気が悪い」というつもりは毛頭ありません。
ただ,ご指摘の点は,本当にごもっとも,実は一番考えなければならないのは,「そもそもの作り方に対する気構え」みたいな点なのかな,っていう気がします。
ただ,昔のテレビ番組は本当に面白かったです。もちろん,娯楽に飢えていたっていう部分もあるのでしょうが,今見ても十分耐えられるものが多いなあ,って思います。
今のテレビ番組,1,2年後に見てももはや耐えられないものが多いですよね。
要は工夫の問題、発想の問題でして、頭の良さと金額には一切相関無いですから。
コンテンツとしてスポーツというのを挙げてますけど、これ、番組の作り手の能力は殆ど番組の質に関与しませんから、これが主力になるというのは逆に番組制作能力に疑問符が付きます。
結局、「今までに無かったモノ」を作る気概であったり、能力であったり、が無いというのは既に前々から有った事だし、はたまたその余地が無くなって飽和状態、アイディアの成熟産業になった、という見方も出来るでしょう。
何でもかんでもドサクサまぎれに不景気のせいにするのは頂けません。