民主党,国民新党及び社民党3党は,派遣切り防止策や内定取り消し規制などを盛り込んだ雇用関連4法案を参議院に提出しました。民主党は,これは緊急案件であるとして,週末にでも強行採決を辞さない構えであるとのことです。これに対し,自民党は,「そのようなむちゃくちゃなやり方は聞いたことがない」と民主党の手法を強烈に批判しました。
雇用関連4法案 野党3党が提出(産経新聞) - goo ニュース
強行採決vs3分の2再可決合戦
これまで後期高齢者医療保険制度や教育基本法改正などで強行採決を連発してきた自民党から,まさか「むちゃくちゃなやり方」というコメントが出るとは思いませんでしたが,仮に参議院で民主党が強行採決したとしても,衆議院で否決される以上,結論として,この法案は廃案になると思います。
もちろん,野党3党はそんなことは織り込み済みです。むしろ,この法案を提出することで,「自民党の雇用政策」にを痛烈に批判しようという政治的アピールにすぎません。
あとは,「強行採決がむちゃくちゃ」なのか,それとも「雇用政策をなかなか動かさないのがむちゃくちゃ」なのかは,私たち有権者が判断することになるでしょう。
一方,自民党も,参議院で否決された法案を相次いで衆議院で3分の2再可決をする方針のようです。民主党は,これを「数の暴挙」と言って批判をしていますが,これが本当に「暴挙」なのか,それとも「これが民意」なのか,この点も私たち有権者が判断することになります。もちろん,ねじれを解消すればこうした問題も解消しますが,ねじれを直すのは,衆議院とは限りません。参議院のねじれを直すということも考えられます。
さて,どっちがよいのでしょうか?
ただ,自民,民主とも,政治的アピールをすることは結構なのですが,「単なるアピール合戦」ではなく,「それで国民生活はこうなる」というはっきりしたビジョンを示してほしいものです。そして,なによりも,「即実行」ということが大切です。国民は,泥仕合を見ることを誰も望んでいません。望んでいるのか,「結果」だけです。結果を出すためには「機動力」がものをいいます。今は,「政治力」より「機動力」ある政治家の方が評価されるかもしれませんね。
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強行採決vs3分の2再可決合戦
これまで後期高齢者医療保険制度や教育基本法改正などで強行採決を連発してきた自民党から,まさか「むちゃくちゃなやり方」というコメントが出るとは思いませんでしたが,仮に参議院で民主党が強行採決したとしても,衆議院で否決される以上,結論として,この法案は廃案になると思います。
もちろん,野党3党はそんなことは織り込み済みです。むしろ,この法案を提出することで,「自民党の雇用政策」にを痛烈に批判しようという政治的アピールにすぎません。
あとは,「強行採決がむちゃくちゃ」なのか,それとも「雇用政策をなかなか動かさないのがむちゃくちゃ」なのかは,私たち有権者が判断することになるでしょう。
一方,自民党も,参議院で否決された法案を相次いで衆議院で3分の2再可決をする方針のようです。民主党は,これを「数の暴挙」と言って批判をしていますが,これが本当に「暴挙」なのか,それとも「これが民意」なのか,この点も私たち有権者が判断することになります。もちろん,ねじれを解消すればこうした問題も解消しますが,ねじれを直すのは,衆議院とは限りません。参議院のねじれを直すということも考えられます。
さて,どっちがよいのでしょうか?
ただ,自民,民主とも,政治的アピールをすることは結構なのですが,「単なるアピール合戦」ではなく,「それで国民生活はこうなる」というはっきりしたビジョンを示してほしいものです。そして,なによりも,「即実行」ということが大切です。国民は,泥仕合を見ることを誰も望んでいません。望んでいるのか,「結果」だけです。結果を出すためには「機動力」がものをいいます。今は,「政治力」より「機動力」ある政治家の方が評価されるかもしれませんね。
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私もTVで見てて『どっちがやねん!』とツッコミを入れてしまいました。
(注:関西人ではありません。)
あれだけ強行採決でごり押ししながら,一方で「むちゃくちゃな」っていうあの態度,なかなか真似ができないですよね。
私はこの言葉に思わず笑ってしまいました。まるで多数決は自民の「特許」ですよと言っているような発言でしたから。
今回に限って言えば、これは野党の強行は一定の評価はあると思います。たかだか2万ほどの給付金に何ヶ月もかけているよりは余程スピーディーです。
但し、野党側も与党サイドからチルドレンを引き抜くことまで強行すれば、同じ穴のムジナと呼ばれますし、実績もPRもパーになるでしょう。いずれにしても、両院内での「子供のけんか合戦」は、いい加減に卒業してもらいたいですね。
自民党議員が「強行採決はんたーい」と叫んでいましたが,衆議院では,この法案がほぼ確実に「廃案」の強行採決をするわけですから,その際に「あれ,自民党は強行採決反対だったのでは?」と切り返せば良いのかな,って思います。
ただ,野党としては,強行採決をした以上,これからは「審理拒否」という選択肢は使えなくなります。「都合がいいときだけ強行かよ!」って言われるからです。
与党,野党どちらでもよいですが,とにかく「本当に国民のためになるんだ」という熱い思いを示してもらえれば,強行でもなんでも国民は賛同します。
単なるパフォーマンスでは,誰も賛同はしないでしょうね。