衆議院では,消費税増税が俎上に乗ろうとしています。一方で,野党各党は「マニフェスト違反」として,民意に問うべきとして解散に持ち込もうとしていますが,今一つ本格的な動きに出ていません。
内閣支持上昇35%、下落に歯止め…読売調査(読売新聞) - goo ニュース
今解散すると,誰も喜ばない
各党の思惑というか,本音は,「今は解散しない。もう少し様子を見るし,場合によっては4年間まっとうさせてもいい」というところにあります。
具体的な主要各党の思惑はおおむね次の通りです。
民主党
1 今選挙やったら,確実に過半数割れるというシミュレーションができている。
2 しかも小沢グループが一気に離党し,政党助成金が大幅に削減され,政党運営が困難となる。
3 小沢グループのみならず,多くの議員がほかの政党(特に維新の会)に鞍替えしかねない。
4 そもそもマニフェストが書けない(方針の一本化ができない。特に消費税増税について。)。
5 消費税増税について,国民新党とタッグを組めない。
自民党
1 今選挙やっても,公約に消費税増税を乗せざるを得ない(前回の公約もこれだったため)ため,いまいち民主党との違いを打ち出せない。
2 決して国民世論が自民党待望論になっていないため,選挙したところで過半数取れるかどうか極めて微妙。
3 党内で小泉氏のようなカリスマ性を持ったリーダーがいない。
4 原発について,選挙でどういう公約にするべきかまとまらない(スポンサーをむげにできない)。
5 消費税増税については,公明党とタッグを組めない(公明党は断固反対なため)ため,選挙協力が得られない。
6 今政権を奪還しても,震災復興メインなので,かつてのようなうまみのある仕事(利権)が得られない。
7 年金問題がそのまんま戻ってきてしまう(天に唾している状態)。
公明党
1 消費税増税の公約だけは学会員に受け入れてもらえないため,このままでは自民党と組めない。
2 組織力が低迷し始めている(学会員とて庶民なので,政治不信に嫌気を感じている。)。
みんなの党
1 まだ組織が固まっていない(地元支援者の多くが,自民党兼務)。
2 維新の会とタッグを組む予定だが,政策合意ができていない。
3 キャスティングボートを握る存在であるが,自民,民主どっち方面に進むべきかという方向性が固まっていない。
維新の会
1 全く候補者調整ができていない。
2 地域組織が皆無で実働部隊がいない。
3 政策の具体的裏付けがない(民主党マニフェストの二の舞になるリスクがある。)。
4 閣僚候補がいない(特に首相候補。橋下市長は鞍替えしない限り,憲法上総理には絶対なれない。)。
おおざっぱですが,こんな思惑があるため,今すぐに解散して選挙しよう,っていうことに踏み切れないのです。
したがって,しばらくはこうした思惑が見えないようにするため,永田町では「解散する,しない」というライアーゲームが続けられるのです。
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今解散すると,誰も喜ばない
各党の思惑というか,本音は,「今は解散しない。もう少し様子を見るし,場合によっては4年間まっとうさせてもいい」というところにあります。
具体的な主要各党の思惑はおおむね次の通りです。
民主党
1 今選挙やったら,確実に過半数割れるというシミュレーションができている。
2 しかも小沢グループが一気に離党し,政党助成金が大幅に削減され,政党運営が困難となる。
3 小沢グループのみならず,多くの議員がほかの政党(特に維新の会)に鞍替えしかねない。
4 そもそもマニフェストが書けない(方針の一本化ができない。特に消費税増税について。)。
5 消費税増税について,国民新党とタッグを組めない。
自民党
1 今選挙やっても,公約に消費税増税を乗せざるを得ない(前回の公約もこれだったため)ため,いまいち民主党との違いを打ち出せない。
2 決して国民世論が自民党待望論になっていないため,選挙したところで過半数取れるかどうか極めて微妙。
3 党内で小泉氏のようなカリスマ性を持ったリーダーがいない。
4 原発について,選挙でどういう公約にするべきかまとまらない(スポンサーをむげにできない)。
5 消費税増税については,公明党とタッグを組めない(公明党は断固反対なため)ため,選挙協力が得られない。
6 今政権を奪還しても,震災復興メインなので,かつてのようなうまみのある仕事(利権)が得られない。
7 年金問題がそのまんま戻ってきてしまう(天に唾している状態)。
公明党
1 消費税増税の公約だけは学会員に受け入れてもらえないため,このままでは自民党と組めない。
2 組織力が低迷し始めている(学会員とて庶民なので,政治不信に嫌気を感じている。)。
みんなの党
1 まだ組織が固まっていない(地元支援者の多くが,自民党兼務)。
2 維新の会とタッグを組む予定だが,政策合意ができていない。
3 キャスティングボートを握る存在であるが,自民,民主どっち方面に進むべきかという方向性が固まっていない。
維新の会
1 全く候補者調整ができていない。
2 地域組織が皆無で実働部隊がいない。
3 政策の具体的裏付けがない(民主党マニフェストの二の舞になるリスクがある。)。
4 閣僚候補がいない(特に首相候補。橋下市長は鞍替えしない限り,憲法上総理には絶対なれない。)。
おおざっぱですが,こんな思惑があるため,今すぐに解散して選挙しよう,っていうことに踏み切れないのです。
したがって,しばらくはこうした思惑が見えないようにするため,永田町では「解散する,しない」というライアーゲームが続けられるのです。
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