またしても幼児殺人事件が発生しました。
しかも,容疑者は近所に住む同級生のお母さんで,しかも集団送迎中の出来事ということなので,関係者の方のショックは計り知れないものでしょう。
2人の子供のご冥福をお祈りします。
この事件,動機等核心部分がまだ供述が得られていないことから,ことの真相については今後の捜査に委ねたいと思います。
ただ,例によって,ちょっと外野部分で気になることを少し触れたいと思います。
1 犯人と国籍は関係が小さい
一部メディアでは,早くも「中国籍だった」こと=犯罪とつなげてしまっています。
しかし,それは完全な誤解ですし,人種差別です。
もし,言葉や文化の問題がこの犯罪の原因になったとしても,それならば滑舌の悪い日本人や都心から田舎にやってきてその風習になじめない日本人だって同じことです。
ここぞとばかりに「だから外国人は」という態度で報じるのは止めてほしいです。
2 これ見よがしな「取材自粛発表」
最近は,子供に対する犯罪が発生した場合,ほぼ必ず「取材自粛について」が記載されています。
そのこと自体は,報道被害をなくすという観点からすばらしいことだと思い,マスコミに対して敬意を表したいと思います。
ただ,逆に言うと,報道被害を防ぐための取材自粛なんて,ごく当たり前のことなので,改めに「取材自粛」を書く必要があるのでしょうか。
もっというと,日々犯罪は発生していますが,通常の場合は書かれていません。っていうことは,通常の場合は「被害者の心情に配慮した取材活動は行っていない」ということを暗に認めているのでしょうか。
あまりに当然のことを書くのは,逆に不自然です。
3 地域防犯体制の見直しについて
子供に対する犯罪を防ぐために,父母や地域住民がパトロールをするなど,全国的な活動が展開されています。
しかし,今回のように同級生の父母による犯罪というのは,想定外だったのではないでしょうか。
では,このような運動を見直して,父母による活動は廃止するべきなのでしょうか。
答えは「NO」です。
まず,子供に対する犯罪の絶対的な比率を見た場合,部外者(不審者)の犯行が9割以上を占めます。したがって,父母や地域住民による活動は重要です。
ただ,一方で,父母や地域住民による犯罪の可能性も否定できません。
この点は,今回の容疑者の動機の解明を待ってから検討してもよいのですが,一つ考えられることは,「強制」によるパトロールや送迎制度などについては,再考の余地があろうかと思います。
これらの活動が負担になることにより,何からの犯罪を犯さないとも限りません。
一方で,例え事実上でも強制にしないと,やる人とやらない人との間に差別が生じる(つまり,全くパトロールに参加しない人も同じ利益を享受できるのは不公平)という感覚が生じ,結果何もしない人に対する差別が発生してしまうおそれがあるという批判があります。
ただ,更に考えると,生活スタイルがそれぞれ違う現代社会において,100人中100人が同じような送迎やパトロール活動に参加できるわけがありません。共働きで早朝から深夜まで働いている人,夜勤の人,暇だけで地域活動に興味も関心もない人など様々です。
この点については,差別云々ではなく,「自分の子供を守る」とか「自分の町で犯罪をなくす」等という程度の発想でいいから,賛同できる人がやればよいのではないでしょうか。
あとは,このようなボランティア活動に対する資金援助について,行政側も一定の配慮を示すようにすればよいと思います。
いずれにしても,今回の事件によって,「父母らの活動は間違っていた」ということにはなりませんから,他の地域でも,微調整をしながら引き続き同様な活動をしてほしいものです。
以上,本編とはちょっとずれた部分での話でした。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1717501/detail
http://blog.livedoor.jp/deathnote37/archives/50352902.html
http://imprezza-inada-1973.seesaa.net/article/13398352.html
http://tetorayade.exblog.jp/4169025/
http://blog.goo.ne.jp/sunafukin-0101/e/0a0cccd1bd05a0018175f999077f2d70
http://blog.livedoor.jp/fukumarutakayuki/archives/50358963.html
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060218/1140274693
http://brotherjin.exblog.jp/3217240/
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/50616241.html
http://blog.livedoor.jp/omegatribe1964/archives/50406951.html
http://blog.livedoor.jp/yononakakoubou/archives/50605303.html
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1720764/detail?rd
http://blog.livedoor.jp/k10311107/archives/50471426.html
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/ec21285ffb75516e8f77d7f0742dc5b7
http://danna.fukucat.pussycat.jp/?eid=398776
http://azarashi.exblog.jp/3221613/
http://inowe-blog.seesaa.net/article/13485423.html
http://blog.goo.ne.jp/orangeheart_july/e/ad4374c84e3e9152f54eea1a9064be7c
http://ameblo.jp/ridia/entry-10009284467.html
しかも,容疑者は近所に住む同級生のお母さんで,しかも集団送迎中の出来事ということなので,関係者の方のショックは計り知れないものでしょう。
2人の子供のご冥福をお祈りします。
この事件,動機等核心部分がまだ供述が得られていないことから,ことの真相については今後の捜査に委ねたいと思います。
ただ,例によって,ちょっと外野部分で気になることを少し触れたいと思います。
1 犯人と国籍は関係が小さい
一部メディアでは,早くも「中国籍だった」こと=犯罪とつなげてしまっています。
しかし,それは完全な誤解ですし,人種差別です。
もし,言葉や文化の問題がこの犯罪の原因になったとしても,それならば滑舌の悪い日本人や都心から田舎にやってきてその風習になじめない日本人だって同じことです。
ここぞとばかりに「だから外国人は」という態度で報じるのは止めてほしいです。
2 これ見よがしな「取材自粛発表」
最近は,子供に対する犯罪が発生した場合,ほぼ必ず「取材自粛について」が記載されています。
そのこと自体は,報道被害をなくすという観点からすばらしいことだと思い,マスコミに対して敬意を表したいと思います。
ただ,逆に言うと,報道被害を防ぐための取材自粛なんて,ごく当たり前のことなので,改めに「取材自粛」を書く必要があるのでしょうか。
もっというと,日々犯罪は発生していますが,通常の場合は書かれていません。っていうことは,通常の場合は「被害者の心情に配慮した取材活動は行っていない」ということを暗に認めているのでしょうか。
あまりに当然のことを書くのは,逆に不自然です。
3 地域防犯体制の見直しについて
子供に対する犯罪を防ぐために,父母や地域住民がパトロールをするなど,全国的な活動が展開されています。
しかし,今回のように同級生の父母による犯罪というのは,想定外だったのではないでしょうか。
では,このような運動を見直して,父母による活動は廃止するべきなのでしょうか。
答えは「NO」です。
まず,子供に対する犯罪の絶対的な比率を見た場合,部外者(不審者)の犯行が9割以上を占めます。したがって,父母や地域住民による活動は重要です。
ただ,一方で,父母や地域住民による犯罪の可能性も否定できません。
この点は,今回の容疑者の動機の解明を待ってから検討してもよいのですが,一つ考えられることは,「強制」によるパトロールや送迎制度などについては,再考の余地があろうかと思います。
これらの活動が負担になることにより,何からの犯罪を犯さないとも限りません。
一方で,例え事実上でも強制にしないと,やる人とやらない人との間に差別が生じる(つまり,全くパトロールに参加しない人も同じ利益を享受できるのは不公平)という感覚が生じ,結果何もしない人に対する差別が発生してしまうおそれがあるという批判があります。
ただ,更に考えると,生活スタイルがそれぞれ違う現代社会において,100人中100人が同じような送迎やパトロール活動に参加できるわけがありません。共働きで早朝から深夜まで働いている人,夜勤の人,暇だけで地域活動に興味も関心もない人など様々です。
この点については,差別云々ではなく,「自分の子供を守る」とか「自分の町で犯罪をなくす」等という程度の発想でいいから,賛同できる人がやればよいのではないでしょうか。
あとは,このようなボランティア活動に対する資金援助について,行政側も一定の配慮を示すようにすればよいと思います。
いずれにしても,今回の事件によって,「父母らの活動は間違っていた」ということにはなりませんから,他の地域でも,微調整をしながら引き続き同様な活動をしてほしいものです。
以上,本編とはちょっとずれた部分での話でした。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1717501/detail
http://blog.livedoor.jp/deathnote37/archives/50352902.html
http://imprezza-inada-1973.seesaa.net/article/13398352.html
http://tetorayade.exblog.jp/4169025/
http://blog.goo.ne.jp/sunafukin-0101/e/0a0cccd1bd05a0018175f999077f2d70
http://blog.livedoor.jp/fukumarutakayuki/archives/50358963.html
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060218/1140274693
http://brotherjin.exblog.jp/3217240/
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/50616241.html
http://blog.livedoor.jp/omegatribe1964/archives/50406951.html
http://blog.livedoor.jp/yononakakoubou/archives/50605303.html
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1720764/detail?rd
http://blog.livedoor.jp/k10311107/archives/50471426.html
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/ec21285ffb75516e8f77d7f0742dc5b7
http://danna.fukucat.pussycat.jp/?eid=398776
http://azarashi.exblog.jp/3221613/
http://inowe-blog.seesaa.net/article/13485423.html
http://blog.goo.ne.jp/orangeheart_july/e/ad4374c84e3e9152f54eea1a9064be7c
http://ameblo.jp/ridia/entry-10009284467.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます