またしても大阪で死亡ひき逃げ事件が発生しました。
なくなったのは,16歳の少年で,新聞配達の途中にはねられ,そのまま5キロほど引きずられたもようです。
41歳の容疑者は,自動車運転過失致死罪などで逮捕されました。調べによると,「飲酒運転の発覚が恐かった」とのことです。
またひき逃げ・引きずり容疑、16歳死亡 大阪・富田林(朝日新聞) - goo ニュース
飲酒運転の厳罰化の弊害という理由で片づけてよいか?
飲酒運転にからむ重大事故が多発したことから,現在では飲酒運転については相当な厳罰化に法改正を行い,その結果,飲酒運転の件数それ自体は減少してきました。また,社会的にも,いままで容認される傾向があった飲酒運転について,「厳罰化は当然」という風潮が強くなってきました。
ところが,一方で,厳罰化をおそれるあまり,「何とか逃げる」という輩も増えてきました。そのためか,最近では,悪質な死亡ひき逃げ事件が増加しているような気がします。
しかも,飲酒運転で人をはねてしまった場合,危険運転致死傷罪になる可能性が高いということから,それを回避するために,しばらく逃げて,飲酒に関する証拠を抹消してしまう(時間がたてば特に立証困難)という輩もおり,結果,検察側も危険運転致死傷での起訴が困難になった,などという話もよく聞きます。
飲酒運転を厳罰にするのは当然です。ひき逃げの原因が飲酒運転を隠すためだから,飲酒運転の罪を軽くすればひき逃げが減るのでは,というのは本末転倒な話でしょう。
むしろ,「逃げた方がもっと重くなる」ということを見せしめられるくらいに「ひき逃げも重罰化」が必要なのではないでしょうか。
特に,飲酒運転を隠すために逃げたという場合は,呼気検査などで飲酒の結果が出なかったとしても,「飲酒の事実」が立証できれば,飲酒運転であるという推定規定を設けること,さらには,少なくともひき逃げの場合は,飲酒の事実が推定できれば「危険運転致死傷罪が成立」というくらいの法改正も必要なのではないでしょうか。
とにかく,「逃げ得は絶対に許さない」「逃げるほど罪は重くなる」という法体系を確立する必要があるでしょう。
「なんでも厳罰化はいかがなものか」という厳罰化批判論も展開されていますが,ここまで似たような悪質ひき逃げ事件が続くとなると,もはや理ではなく,法で対応するしかないでしょう。
ちなみに,ひき逃げをした場合の民事上の責任ですが,自賠責保険や任意保険については,基本的には使えません。被害者保護という観点から,保険会社は被害者に対して一定額の支払いはしますが,その全額は加害者に請求します。
人1人はねると,怪我だけでも数百万円の請求は免れませんし,殺してしまうと億に近い額の借金を背負うことになります。もちろん,これは自己破産しても免責されませんから,「一生借金を背負う」ということになります。
したがって,民事上は,「逃げ得」ではなくなりますし,こうなると,今後一生,自分の娯楽のために使えるお金は1円もない,ということになります。
刑罰はもちろんのことですが,こうした民事上の責任もあることもアピールした方がよいかもしれません。
まあ,もっといえば,そもそも論に戻って「飲酒運転は絶対不可」ということをもっと多くの人に自覚してもらいたいものですね。ありきたりの表現ですが,「車は走る凶器」なのです。
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TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/2795d90f1a384ceb3bba7a6d65a03534
http://tetorayade.exblog.jp/9885331/
http://blog.goo.ne.jp/namaste_2006/e/c7a42be17a68c6c85bf72cdd7d5c6b84
http://blog.goo.ne.jp/hhh1010/e/a7d65cfebd312501aa9621e82688337d
http://shadow9.seesaa.net/article/109767983.html
http://kmotohiro.exblog.jp/9886217
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/52199310.html
なくなったのは,16歳の少年で,新聞配達の途中にはねられ,そのまま5キロほど引きずられたもようです。
41歳の容疑者は,自動車運転過失致死罪などで逮捕されました。調べによると,「飲酒運転の発覚が恐かった」とのことです。
またひき逃げ・引きずり容疑、16歳死亡 大阪・富田林(朝日新聞) - goo ニュース
飲酒運転の厳罰化の弊害という理由で片づけてよいか?
飲酒運転にからむ重大事故が多発したことから,現在では飲酒運転については相当な厳罰化に法改正を行い,その結果,飲酒運転の件数それ自体は減少してきました。また,社会的にも,いままで容認される傾向があった飲酒運転について,「厳罰化は当然」という風潮が強くなってきました。
ところが,一方で,厳罰化をおそれるあまり,「何とか逃げる」という輩も増えてきました。そのためか,最近では,悪質な死亡ひき逃げ事件が増加しているような気がします。
しかも,飲酒運転で人をはねてしまった場合,危険運転致死傷罪になる可能性が高いということから,それを回避するために,しばらく逃げて,飲酒に関する証拠を抹消してしまう(時間がたてば特に立証困難)という輩もおり,結果,検察側も危険運転致死傷での起訴が困難になった,などという話もよく聞きます。
飲酒運転を厳罰にするのは当然です。ひき逃げの原因が飲酒運転を隠すためだから,飲酒運転の罪を軽くすればひき逃げが減るのでは,というのは本末転倒な話でしょう。
むしろ,「逃げた方がもっと重くなる」ということを見せしめられるくらいに「ひき逃げも重罰化」が必要なのではないでしょうか。
特に,飲酒運転を隠すために逃げたという場合は,呼気検査などで飲酒の結果が出なかったとしても,「飲酒の事実」が立証できれば,飲酒運転であるという推定規定を設けること,さらには,少なくともひき逃げの場合は,飲酒の事実が推定できれば「危険運転致死傷罪が成立」というくらいの法改正も必要なのではないでしょうか。
とにかく,「逃げ得は絶対に許さない」「逃げるほど罪は重くなる」という法体系を確立する必要があるでしょう。
「なんでも厳罰化はいかがなものか」という厳罰化批判論も展開されていますが,ここまで似たような悪質ひき逃げ事件が続くとなると,もはや理ではなく,法で対応するしかないでしょう。
ちなみに,ひき逃げをした場合の民事上の責任ですが,自賠責保険や任意保険については,基本的には使えません。被害者保護という観点から,保険会社は被害者に対して一定額の支払いはしますが,その全額は加害者に請求します。
人1人はねると,怪我だけでも数百万円の請求は免れませんし,殺してしまうと億に近い額の借金を背負うことになります。もちろん,これは自己破産しても免責されませんから,「一生借金を背負う」ということになります。
したがって,民事上は,「逃げ得」ではなくなりますし,こうなると,今後一生,自分の娯楽のために使えるお金は1円もない,ということになります。
刑罰はもちろんのことですが,こうした民事上の責任もあることもアピールした方がよいかもしれません。
まあ,もっといえば,そもそも論に戻って「飲酒運転は絶対不可」ということをもっと多くの人に自覚してもらいたいものですね。ありきたりの表現ですが,「車は走る凶器」なのです。
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飲酒運転より、ひき逃げのほうが、悪質だと思います。
こうなると、過失致死ではなく、殺人と言っても過言じゃないでしょうね。
人をはねたら普通は分かりますよね?
私も今の法律には疑問です。
ひき逃げって,分かって放置して逃げいている訳ですから,かなり悪質といえます。
もちろん,いろんな事情があるのは分かりますが,人として逃げるという行為はやはり許せないでしょう。
厳罰化もやむを得ないのかなあ,って思います。
また、こういったニュースがあるたびに「加害者にも同じ目にあってほしい」と言われますが、これもある意味法的認可されてもいいのではないでしょうか?
「ひき逃げしたら加害者も『市中引き回し』の刑」くらいにしても良いくらいとも考えています。
また、未だに車の台数が多いのも原因の1つです。メスを入れるのでしたら、車の所持台数制限も含むべきではないでしょうか。
「まず飲酒運転をしない」ということをもっと徹底するべきでしょうね。
最近では,免許更新時に「飲酒運転は危ない」などという講習も受けますが,まじめに聞いている人の方がすくないでしょう。
やはり,まずは「徹底した講習」と,飲酒運転で一度捕まった場合は,「二度と飲酒運転をやる気がなくなる」くらいの厳しい講習を導入してもよいでしょう。
あとは,車自体の改造も必要かもしれませんね。酒を探知したらエンジンがかからない,こんな車もありでしょう。
すでにあることはあるんですよね。
自動車メーカーの研究所レベルや、高級車では。
世の中、作る事、開発することは、そんなに大変ではなく、
問題はどうやって普及させるかでしょう。
さらに言えば、飲酒運転をするような人は、あまり「高級車」には乗れないイメージがありますから、
大衆車、さらには、低価格車
にいかにして、普及させるかでしょう。
いっそ、低所得者からは車を取り上げてしまうというのも、この際必要なのかもしれませんが。
確かに各メーカーとも研究開発はしていますね。だけど,いろんな思惑から市販化されないみたいですし,その思惑に政治家も大きく絡んでいることから,法律でそういう機能を義務づけることも躊躇している,っていうのが現状のようです。
「脱車」,これも面白いかもしれませんね。ただ,近年のガソリン高騰で,実質的に脱車が進んでいました。
それでも,ひき逃げはなくならないのです。まったくもー,って言いたいですね。
最近になって、ようやく「飲酒運転による死亡事故」がテレビで大きく取り上げられるようになり、国民の意識も少~し変わってきたのではないでしょうか。それでもまだ飲酒運転をするバカも多いのですが。飲酒後、思考停止状態で運転してしまうバカもいますし。
マスコミに復習するより先にする事があるでしょう、オクダくん。
ひき逃げそれ自体は,法定刑が上がったことから減少していますね。確かに,ちょっと誤解を招く表現でした。
ただ,悪質なひき逃げは増えているような感覚がします(きっと,これもしっかり調べれば分かると思いますが。)。
飲酒運転は,まだ行われている実体としては,「車がないと生活できない。」などが多いでしょうね。
こういうところから,つぶしていく必要がありそうですネ。