男子フィギュアは，金メダルはライサチェック，銀メダルはプルシェンコ，そして銅メダルは高橋大輔となりました。日本勢の織田信成は７位，小塚崇彦は８位で全員入賞するという男子フィギュア初の快挙となりました。
一方，優勝候補といわれたジュベールは全体的に精彩を欠き，総合１６位に終わりました。
高橋「銅」、日本男子フィギュア初のメダル(読売新聞) - goo ニュース
飛ぶべきか，守るべきか
まずは，高橋選手，銅メダル，本当におめでとうございます＼(^^＠)／
最初の４回転失敗のときはちょっとやばって思いましたが，その後はすべてパーフェクト。文句なしの演技でした。本当に素敵でした。ナイス銅メダルです。
また，織田選手，靴ひもアクシデントは本当に残念でしたが，あの魅了する愛くるしい演技，なかなかの評価だったと思います。レバタラをいうのはスポーツ界では御法度ではありますが，靴ひもが切れなければ，もっと上位入賞できたはずだけにちょっとだけ残念です。でも，すばらしい演技でした。
小塚選手，４回転成功のときは思わず見ているこっちがガッツポーズをしてしまう程でした。後半の３回転での転倒が残念でしたが，この４回転成功は確実に４年後のソチに向けて大きな自信になるはずです。素敵な演技でした。
日本の３選手全員入賞は本当に快挙です。女子フィギュアに注目が集まりやすいですが，「日本男子フィギュア，ここにあり」と世界中にアピールできたといえるでしょう。本当に感動しました。
一方，ジュベール選手，ショート，フリー共に十八番の４回転は大失敗し，それ以外にもジャンプの精度を欠くなど，今まで見たことのないような失敗が続いてしまいました。ちょっと残念でしたが，一番悔しいのはジュベール自身でしょう。あとで触れますが，「４回転飛ばなくても優勝できる今のフィギュアはおかしい」といって，あえて４回転にこだわる姿勢を貫いていただけに，自分のふがいなさだけではなく全体結果に対する悔しさもあると思います。
さて，上位２名についてですが，結論から言えば「２人ともほぼ完璧な演技」で見ている私たちを魅了させるものでした。この２人が金銀になることは当然の結果だと思いますし，本当に素敵な演技でした。
ただ，ここで大きな違いがあったのが，「無難に固めてノーミスだったライサチェック」と「４回転に果敢にチャレンジしたプルシェンコ」という点です。
プルシェンコ選手は４回転にチャレンジして小さいミスをしてしまいました。その後のジャンプなどでも小ミスがあったことで，ショート１位を維持できませんでした。一方ライサチェック選手は，芸術点重視という方向で，リスクのある４回転を回避してその代わり各技を完璧にこなしました。
今のフィギュアの採点基準からすれば，ノーミスがパーフェクト評価になりますから，ライサチェックの戦術は当然の助動詞べしなのです。女子でも，キムヨナはまさにこっち側の戦術になっていることから世界選手権でもほぼ負けなしの状態となり，一方，トリプルアクセルにこだわって精度が微妙な真央ちゃんは勝てなくなっている，っていうことになっているのです。
ただ，前述のジュベール選手や，こうした「無難なフィギュア」に警鐘を鳴らすべく現役復帰したプルシェンコ選手からすると，「４回転飛ばなくても金なのか？」っていう点に不満たらたらな気持ちになるのは分かります（でも，表彰台の１位のところに自分が乗るっていうのは大人げない行為だと思いますが。）。ただ，ここは今のルールがそうなっている以上，仕方がないでしょう。
個人的には，「４回転は見たい」と思います。実際，プルシェンコ選手のトリノの演技は今でも記憶に残るくらい美しいものでした。しかし，今回のライサチェック選手の演技，正直これっていう目玉が無かったので，美しいのは美しいものの，あまり記憶に残りませんでした。まだ，４回転でこけてしまったジュベール選手やプルシェンコ選手の演技の方が記憶に残っています。
したがって，今後のルール改正で「記憶に残るような演技に点数がつく」ような採点基準とすれば，無難な演技だけより，果敢に大技にチャレンジしてくる選手の方が上位になるようになるかもしれません。そうは言っても，その採点基準自体難しいでしょうが。
例えるならば，野球の場合，「ホームランで１点」と「送りバントと盗塁とスクイズで１点」とは当然同じ評価ですが，どちらの方が見ていてスカッとするでしょうか。また，ルールだからということで，かつてゴジラ松井選手を全打席敬遠するということもありましたが，勝つだけの戦術としてはパーフェクトでしたが，見ているファンからは総すかんを食らったはずです。やはり，勝負の世界は，「チャレンジ精神」が重要なのかなあ，って思います。
もちろん，今回のオリンピックに関しては，アスリートに責任は全くありません。ライサチェック選手は，演技は本当にまとまっていたので文句なしの金メダルです。
ただ，この点は連盟としてルール改正も考えるべきかもしれません。プルシェンコ選手が懸念するように，「無難な技だけで勝てる」となると，フィギュアの発展がなくなるかもしれません。体操のように大技が編み出され続けやすい環境作りも必要でしょう。
とまあ愚痴はさておき，女子フィギュア，どうなるでしょうか。個人的には，なぜか注目度が低い鈴木明子選手がどんな爆発的な演技をするのか注目しています。男子以上に熾烈な争いになることは確実なだけに，今からわくわくしています。
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一方，優勝候補といわれたジュベールは全体的に精彩を欠き，総合１６位に終わりました。
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まずは，高橋選手，銅メダル，本当におめでとうございます＼(^^＠)／
最初の４回転失敗のときはちょっとやばって思いましたが，その後はすべてパーフェクト。文句なしの演技でした。本当に素敵でした。ナイス銅メダルです。
また，織田選手，靴ひもアクシデントは本当に残念でしたが，あの魅了する愛くるしい演技，なかなかの評価だったと思います。レバタラをいうのはスポーツ界では御法度ではありますが，靴ひもが切れなければ，もっと上位入賞できたはずだけにちょっとだけ残念です。でも，すばらしい演技でした。
小塚選手，４回転成功のときは思わず見ているこっちがガッツポーズをしてしまう程でした。後半の３回転での転倒が残念でしたが，この４回転成功は確実に４年後のソチに向けて大きな自信になるはずです。素敵な演技でした。
日本の３選手全員入賞は本当に快挙です。女子フィギュアに注目が集まりやすいですが，「日本男子フィギュア，ここにあり」と世界中にアピールできたといえるでしょう。本当に感動しました。
一方，ジュベール選手，ショート，フリー共に十八番の４回転は大失敗し，それ以外にもジャンプの精度を欠くなど，今まで見たことのないような失敗が続いてしまいました。ちょっと残念でしたが，一番悔しいのはジュベール自身でしょう。あとで触れますが，「４回転飛ばなくても優勝できる今のフィギュアはおかしい」といって，あえて４回転にこだわる姿勢を貫いていただけに，自分のふがいなさだけではなく全体結果に対する悔しさもあると思います。
さて，上位２名についてですが，結論から言えば「２人ともほぼ完璧な演技」で見ている私たちを魅了させるものでした。この２人が金銀になることは当然の結果だと思いますし，本当に素敵な演技でした。
ただ，ここで大きな違いがあったのが，「無難に固めてノーミスだったライサチェック」と「４回転に果敢にチャレンジしたプルシェンコ」という点です。
プルシェンコ選手は４回転にチャレンジして小さいミスをしてしまいました。その後のジャンプなどでも小ミスがあったことで，ショート１位を維持できませんでした。一方ライサチェック選手は，芸術点重視という方向で，リスクのある４回転を回避してその代わり各技を完璧にこなしました。
今のフィギュアの採点基準からすれば，ノーミスがパーフェクト評価になりますから，ライサチェックの戦術は当然の助動詞べしなのです。女子でも，キムヨナはまさにこっち側の戦術になっていることから世界選手権でもほぼ負けなしの状態となり，一方，トリプルアクセルにこだわって精度が微妙な真央ちゃんは勝てなくなっている，っていうことになっているのです。
ただ，前述のジュベール選手や，こうした「無難なフィギュア」に警鐘を鳴らすべく現役復帰したプルシェンコ選手からすると，「４回転飛ばなくても金なのか？」っていう点に不満たらたらな気持ちになるのは分かります（でも，表彰台の１位のところに自分が乗るっていうのは大人げない行為だと思いますが。）。ただ，ここは今のルールがそうなっている以上，仕方がないでしょう。
個人的には，「４回転は見たい」と思います。実際，プルシェンコ選手のトリノの演技は今でも記憶に残るくらい美しいものでした。しかし，今回のライサチェック選手の演技，正直これっていう目玉が無かったので，美しいのは美しいものの，あまり記憶に残りませんでした。まだ，４回転でこけてしまったジュベール選手やプルシェンコ選手の演技の方が記憶に残っています。
したがって，今後のルール改正で「記憶に残るような演技に点数がつく」ような採点基準とすれば，無難な演技だけより，果敢に大技にチャレンジしてくる選手の方が上位になるようになるかもしれません。そうは言っても，その採点基準自体難しいでしょうが。
例えるならば，野球の場合，「ホームランで１点」と「送りバントと盗塁とスクイズで１点」とは当然同じ評価ですが，どちらの方が見ていてスカッとするでしょうか。また，ルールだからということで，かつてゴジラ松井選手を全打席敬遠するということもありましたが，勝つだけの戦術としてはパーフェクトでしたが，見ているファンからは総すかんを食らったはずです。やはり，勝負の世界は，「チャレンジ精神」が重要なのかなあ，って思います。
もちろん，今回のオリンピックに関しては，アスリートに責任は全くありません。ライサチェック選手は，演技は本当にまとまっていたので文句なしの金メダルです。
ただ，この点は連盟としてルール改正も考えるべきかもしれません。プルシェンコ選手が懸念するように，「無難な技だけで勝てる」となると，フィギュアの発展がなくなるかもしれません。体操のように大技が編み出され続けやすい環境作りも必要でしょう。
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今の採点基準をうまく活かしているがキムヨナ選手だと思います。もちろん，コーチ陣が考えた上での戦術です。
一方，真央ちゃん陣営は，採点基準に迎合しないという戦術を取っています。見ている方としては，まさに「記憶に残る演技」になるのですが，反面リスクも大きいです。
ただ，こじんまり決めてくる真央ちゃんにあまり魅力はありません。やはり，大胆にトリプルアクセルをかませてきてほしいものです。
体操でも，無難な技だけで優勝っていうのはあまり聞きません。やはりそれなりの技をチャレンジして成功すれば文句なし優勝，っていうパターンがおおいのかなあって思います。
体操の得点方法もあまりよく分かりませんが，おそらく基礎点に大きな違いがあるので，チャレンジして失敗しても無難にまとめただけの人より上に行く可能性があるのかもしれません。
さて，女子フィギュアですが，真央ちゃんには過度のプレッシャーと期待をかけない方がよいのかな，って思います。残念な結果（彼女の場合，キムヨナに負けただけでたとえ銀メダルでも残念な結果と扱われてしまうおそれがあります。）になった場合のマスコミバッシングがありそうですよね。長野のときのミキティがそれで精神的に凹んでしまったということもありましたから。
とにかく，まずは「みんなのベストな滑り」を期待しましょう。きっとビッグサプライズがあるはずです！
今回の採点基準を女子にあてはめると
キムヨナさんが有利なのでしょうね？
真央ちゃんは、それでも、
Ｔアクセルに挑戦し心意気を見せてほしいです！
確かに４回転と３回転の差があまりないという感じが受けますが、ミスの減点もそんなに大きくない感じもします。
難易度が低い技をノーミスでやるより、難易度の高い技でミスしたほうが高得点というのは珍しくない。
あまり競技を知らない人が「一度もミスしなかった○○より、二度も転んだ××のほうが何で高得点」なんて不満を良く聞きます。
試合前から注目されると何かと大変でしょうね。前回の荒川の金メダルは第一は本人の実力でしょうが、やはり一番の注目選手でなかったから、思い切り演技できたのが大きなプラスだったと思います。あの時の一番注目選手だった安藤選手はやっぱりプレッシャーが大きかったかなと思います。その点、今回は「金なら真央ちゃん」って雰囲気になってるだけに、ミキティは前回よりも伸び伸びと自由に演技できそうで、結構期待できそうに思えるのですが……。