本当は優しいお父さんへ

あなたの娘さんはとても優しい子です

あなたは要領よく生きられず
人に騙され
家族に充分な事をしてあげられず
親戚や奥さんに責められ
それに悩み
お酒で紛らわせていたのですね

酔って自暴自棄な事をしても
あなたの娘さんは黙って守ってくれましたね

そんなあなたは一度も娘さんに手を上げることはしませんでしたね

いつも笑顔で
本当は大変なのに
陽気に振舞っていましたね

あの夜
あなたは娘さんに抵抗せずに泣いていましたね
「こんなパパで申し訳ない・・・」
そう思っていたのですね
でも
それでも
娘さんはパパが大好きでしたよ
本当はずっとずっといっしょに居たかったのですよ

娘さんが大変になったとき
あなたは自分の命を掛けても守りましたね
娘さんは本当に嬉しかったのですよ

そんな優しいお父さん
今はもう居ないお父さん
これからは私があなたの娘さんを守ります
あなたの娘さんに逢わせてくれてありがとうございました

ＳＤ４（８４８）ＢＴ０（１４４）