99年の愛 ~ Japanese Americans ~ を観ました
11月3日から5夜連続放送です。
日系アメリカ人がドラマ化されることだけでも驚いています。
日系アメリカ人の歴史と向上心については、以前勉強したことがありました
困窮する家計を助けるため、アメリカで一旗あげて故郷に錦を飾る思いから
出稼ぎの手段として大量の日本人がハワイやアメリカ西海岸に移民したのです。
勤勉で忍耐強く、克己心が強い「明治的日本人」は、新たな労働力として重宝され
ました。
しかしながら人種のるつぼと呼ばれるアメリカでは、向上心に溢れた日本人は、
白人の雇用まで奪うのではないかと恐怖から差別化されました。
不当な賃金で働かされ、労働組合にも参加できず、外国人土地法により日系人の土地
所有が禁止されたり、さらには外国人帰化法が施行され、日系人は「帰化不能外国人」
とされ、ますます肩身の狭い思いをさせられました。
そんな中で第二次世界大戦により強制収容所に送られたり、と苦しい扱いを強いられ
たのです。
初めてアメリカにわたった第一世代のことを一世、その子供たちの世代は二世、三世
と呼ばれています。
日系アメリカ人の例えとして、「一世は竹、二世はバナナ、三世は蜂(ビー)」という言葉
がよく用いられます。
一世は、竹のようにたくましくしなりながら、差別の中を生き抜いてきた。
二世は、偏見や差別に打ち勝つべく、外見は日系(黄)のままであったが、
内面は白人アメリカ人を目指しました。
三世の世代になると一世・二世の時代に問題となった、日系アメリカ人に対する差別が
少なくなりました。
その理由は、日系アメリカ人が差別に対して声を上げて抵抗することを覚え、三世は蜂の
ように羽を震わせ訴えたからと言われています。