やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

一卵性姉弟

2013-11-06 14:50:38 | 日記
もう十年以上通ってお手伝いしている弟の歯科。


当時、結婚して仕事を辞めていた私に
“一緒にやろう”
と言われたけど、医療みたいな固い仕事、ミスばっかりしてしまうおっちょこちょいには気が重く断った。

それに…(-""-;)

患者さんにお客様って言っちゃうし。
いらっしゃいませとか、ありがとうございました!とか満面の笑みで言っちゃうからさ。

開業当初は借り入れも多かった。
飲食と違って一脚500万はするような医療器具。何千万も借りねばならない。

半沢直樹でも目の当たりにしたが、奴等はシビアだ。
どこの銀行も貸してくれなかったからデンタルローンと言う利息の高いものを利用していて、私も経営が心配で、ニチイ学館に通って医療事務を受け、ボランティア気分でお手伝いしていた。(お金はいただいていました)

弟は、幼い頃から人気者。
クルクルのパッチリした目で“お目目ちゃん”って呼ばれていた。
青山や赤坂で開業するような洗練された華やかなキャラクター。
なのに現実は周りには何もない田舎町(ゴメンナサイ)
やっていけるのかと思っていたら…

とんでもない誤算で、近所の方に愛され、楽しくやっている。

まるで美容院のような明るい歯科になった。

治療が終わったオクサマ。
“とりあえず来月の予約していくわ”
って。
あり得ないでしょ?

今や私の手伝いなんか要らないんだけど、私の開業時お金借りてるから、返せるまでタダ働き。
逆に、こんな鈍くさいねーさんがうろちょろして申し訳ない。

性格は私と真逆。

アイツが太陽で私は月。
アイツが光で私は陰。

全く違うのに何故か通じ合う。

明日、美容院に予約を入れた事を話した。
全然気持ちが晴れなくて、覚悟の髪型を十数年ぶりに変えることにした。
ストレートパーマかけようと思う。
ロンバケの山口智子みたいにしたいなと。
詳しいことは何も話していないのにアイツは。
“なんかさ、髪型ストレートにしたら?”
っていってきた。

何だろね?

そんなわけないけど、私の心を見抜かれた気がした。

いつだったか、彼の行きつけのスナックに遊びに行ったら。
“お!一卵性姉弟”
って呼ばれたっけ。

アイツにはアイツの悩みはあると思うけど、世話になるだけで力になれないダメな姉。

自慢の姉になれる日は来るのかなぁ?