“29才のクリスマス”再放送観た。
山口智子演じる主人公の典子。
松下由樹演じる親友の彩。
お互い身長170、168と高い高い。
プライドも高い高い。
放映当時、私はまだ若く、“お姉さんは大変なんだなぁ…”くらいなもんだった。
その歳をはるかに越えて改めて観てみると、
“29歳めんどくせぇ…”
そんな真っ正面から迎え撃たなくてもいいんじゃね?
でも仕方ないんだよね…
何かイライラするんだ。
多分、女として終わっていく焦りや不安。ホルモンがそうさせるんだと思う。
私も高学歴、総合職、独り暮らしの女として、経験あるもんね。
観ていて思い出しちゃいました。
(以下引用)
母 “夜遅くお弁当買ってきて、独りで食べて…………はぁ…
だから、独り暮らしなんて止めて、早くお嫁に行ってちょうだいって言ってるじゃないの!(泣)”
娘 “おかぁさーん!”
母 “あ、あ…分かってる分かってる(泣)”
娘 “アタシはね、小さい時からぁ、お母さんにぃ、男に頼らないで生きてける女になれって。ね?その為には経済的に自立してないとダメだって、そう言われて育ったのよ。
その事頭に叩き込んで、アタシはこうやって働く女になったわけでしょ?
それなのに、なによ今頃になって、顔会わせりゃ、顔見る度に、嫁に行け!嫁に行け!嫁に行け!嫁に行け!
んーもう、そればっかりじゃないのよぉ!
どーゆーことよ!
お母さんなんだからね!男に頼らないで生きてけってそう言ったのは!
それとも何?自分の欲求不満とかアタシにぶつけたかっただけ?
アタシは男社会の中で、頭にハゲでも作りながら、何でもかんでも、これから頑張っていかなきゃいけないのよ!
それを親不孝してるみたいに言わないで!”
母 “………”
(引用終わり)
あー、言ってしまったことあるわぁ…
女に生まれて、女らしいと言われる習い事やって、母の期待通りに四年生の大学まで行って。
就職して二年目ぐらいに“結婚”言われたわ…
断りきれなくてお見合いもしたわ…
母の自慢の娘でいたかったから。
なんなんだろうか…
おんなの生きる道ってのは、積み重ねて積み上げて、ある日突然すべてを失い、そして再構築する繰り返しだと思う。
就職して仕事に生きるも
子を産んで育てるのも
ある日突然その手から離れて行く
今まで持っていたものを持ち続けることが出来ない。
どこにいても認められない
安住の地はない。