今夜は関西からちょっとした知人がやって来た。
元はと言えば、京都ビアフェスで知り合った女性。
フェス第一回目、開催前一週間を切って主催の山岡酒店店主に、“ボランティアがどうにも足らないから手伝ってほしい“と言われた。
盟友の為ならと、ホテルや交通手段を手配して、行くことにしたはいいけれど、早割もツアーでもない京都のホテルは高かった。
一万を切るホテルがなく、生まれて初めてカプセルホテルに泊まった。
行きは新幹線、帰りはフェスが終わってから深夜バスで帰ることにした。
現地では驚いたことに、全く分からない場所、全く面識のないスタッフの、私はチーフを任された。
無茶振りも大概にせーよと言いたくなるが、当日の朝にそんなこと言ってはいられず、ボランティアスタッフのシフトも休憩も私が決めて、一日をフルで働いた。
ビアフェスのボランティアと言えば、慣れていれば少しは楽しめる。
ビールも試飲できるし仲間もできる。
それが、今回、チーフを仰せつかり、かなり仕切って、はっきり言って嫌われ者。
しかも、自分の休憩はろくに取れなかったので楽しむ暇もなかった。
でも、京都や近隣の皆さんに嫌われても、何としてもやり遂げようって思ったんだ。
そして、やり遂げた私は、軽く打ち上げに顔出しして、タクシー飛ばして京都の駅からバスで帰った。
宿泊代交通費出して、ただ働きして、夜通しバスに乗って、翌日仕事…
自分はつくづくアホやなぁと思ったもんだ。
そのフェスで実行委員会をされていたのが彼女で、フェス自体も何年も継続している。
やり方は後悔も残るが、やってよかった無駄骨だ。
その後も、関西方面に行く度に、“あの時は…”と感謝され。
恩に報いろとは思わない私も、正直くすぐったい喜びを感じたもんだ。
そして、何度も酒を酌み交わしているうちに、自然と仲良くなっていった。
“ようやく来れた”
彼女は言った。
その後、彼女に会いにやって来たのは、同じくビール好きの女性だった。
今まで会ったか会わないんだか、大山のボランティアをやっているらしい。
それからも人は増え続け、知ってか知らずか、どういうわけだか久し振り、いや、かなーり久し振りに賑わった。
いつも、常連さんで賑わっているイメージがあるらしいが、実際そんな日が年に何度あるか?
“常連さんばかりで”
“いつも混んでて”
そんないつも見てんのかよ!と突っ込みたくなるような台詞をもらう度に、どれだけ傷ついているか分からないだろうな…
うちら水商売、特に独りでやってる店主が、オープン時間にちゃんと開けて、ちゃんと閉店して…
“当たり前やん“そう思うでしょう。
私だって、ずっとそう思ってきた。
それがどんなに強い心を常に持たないと出来ないことか。
やって分かった。
来てくれるだろうお客さんを期待して準備して、何時間も待って、時にはノーゲス…
準備した日持ちのしないものは食べるしかない。空しく独りで食べる賄いになる。
それが何年も続く…
時間内居ればお金をもらえる立場と、居ても一銭にもならない、いや?差し引くとマイナスのこともある。
店では人の悩みを背負い、店を出ても店主の看板を背負い、雰囲気で物言われ、有りもしないこと言われ、愚痴も吐けず、ただ酒を浴びるように飲み、自分を誤魔化し、恐怖心と闘い、そんな生活に心が折れて、笑えない日がある。
大学まで進学して、一通り勉強もスポーツもやって、就職して、横道にも反れずに生きてきて、“当たり前のこと当たり前にする”のは普通だと思っていた。
経験を積むうちに、自分の嫌な面ダメな面も散々見て来た中でも、仕事だけはちゃんとやって来た。
それが出来なくなってきてさ…
自分では消化できない、理解を越えることたちを、無理に自分に納得させるには、“自分はいい加減な人間なんだ“と思い込むことだけだから…。
何があっても気にならないんだって思うことだけだから。
でもね、それがなんの解決にならないことも分かってる。
何があっても、地道に負けずに続けた人の勝ちなんだよね。
分かってる。
でもね、助けて欲しいんだ。
願ってしまうんだ。
独りでは抜けられないループなんだ。
だから、こんな日があると、神様が人の形をして来てくれて励ましてくれてるのかなって思っちゃう。
綺麗な女性だし、さしずめ、女神ってとこ?
関西からの女神だね!
元はと言えば、京都ビアフェスで知り合った女性。
フェス第一回目、開催前一週間を切って主催の山岡酒店店主に、“ボランティアがどうにも足らないから手伝ってほしい“と言われた。
盟友の為ならと、ホテルや交通手段を手配して、行くことにしたはいいけれど、早割もツアーでもない京都のホテルは高かった。
一万を切るホテルがなく、生まれて初めてカプセルホテルに泊まった。
行きは新幹線、帰りはフェスが終わってから深夜バスで帰ることにした。
現地では驚いたことに、全く分からない場所、全く面識のないスタッフの、私はチーフを任された。
無茶振りも大概にせーよと言いたくなるが、当日の朝にそんなこと言ってはいられず、ボランティアスタッフのシフトも休憩も私が決めて、一日をフルで働いた。
ビアフェスのボランティアと言えば、慣れていれば少しは楽しめる。
ビールも試飲できるし仲間もできる。
それが、今回、チーフを仰せつかり、かなり仕切って、はっきり言って嫌われ者。
しかも、自分の休憩はろくに取れなかったので楽しむ暇もなかった。
でも、京都や近隣の皆さんに嫌われても、何としてもやり遂げようって思ったんだ。
そして、やり遂げた私は、軽く打ち上げに顔出しして、タクシー飛ばして京都の駅からバスで帰った。
宿泊代交通費出して、ただ働きして、夜通しバスに乗って、翌日仕事…
自分はつくづくアホやなぁと思ったもんだ。
そのフェスで実行委員会をされていたのが彼女で、フェス自体も何年も継続している。
やり方は後悔も残るが、やってよかった無駄骨だ。
その後も、関西方面に行く度に、“あの時は…”と感謝され。
恩に報いろとは思わない私も、正直くすぐったい喜びを感じたもんだ。
そして、何度も酒を酌み交わしているうちに、自然と仲良くなっていった。
“ようやく来れた”
彼女は言った。
その後、彼女に会いにやって来たのは、同じくビール好きの女性だった。
今まで会ったか会わないんだか、大山のボランティアをやっているらしい。
それからも人は増え続け、知ってか知らずか、どういうわけだか久し振り、いや、かなーり久し振りに賑わった。
いつも、常連さんで賑わっているイメージがあるらしいが、実際そんな日が年に何度あるか?
“常連さんばかりで”
“いつも混んでて”
そんないつも見てんのかよ!と突っ込みたくなるような台詞をもらう度に、どれだけ傷ついているか分からないだろうな…
うちら水商売、特に独りでやってる店主が、オープン時間にちゃんと開けて、ちゃんと閉店して…
“当たり前やん“そう思うでしょう。
私だって、ずっとそう思ってきた。
それがどんなに強い心を常に持たないと出来ないことか。
やって分かった。
来てくれるだろうお客さんを期待して準備して、何時間も待って、時にはノーゲス…
準備した日持ちのしないものは食べるしかない。空しく独りで食べる賄いになる。
それが何年も続く…
時間内居ればお金をもらえる立場と、居ても一銭にもならない、いや?差し引くとマイナスのこともある。
店では人の悩みを背負い、店を出ても店主の看板を背負い、雰囲気で物言われ、有りもしないこと言われ、愚痴も吐けず、ただ酒を浴びるように飲み、自分を誤魔化し、恐怖心と闘い、そんな生活に心が折れて、笑えない日がある。
大学まで進学して、一通り勉強もスポーツもやって、就職して、横道にも反れずに生きてきて、“当たり前のこと当たり前にする”のは普通だと思っていた。
経験を積むうちに、自分の嫌な面ダメな面も散々見て来た中でも、仕事だけはちゃんとやって来た。
それが出来なくなってきてさ…
自分では消化できない、理解を越えることたちを、無理に自分に納得させるには、“自分はいい加減な人間なんだ“と思い込むことだけだから…。
何があっても気にならないんだって思うことだけだから。
でもね、それがなんの解決にならないことも分かってる。
何があっても、地道に負けずに続けた人の勝ちなんだよね。
分かってる。
でもね、助けて欲しいんだ。
願ってしまうんだ。
独りでは抜けられないループなんだ。
だから、こんな日があると、神様が人の形をして来てくれて励ましてくれてるのかなって思っちゃう。
綺麗な女性だし、さしずめ、女神ってとこ?
関西からの女神だね!