やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の老舗麦酒屋さんを畳んだ店主のその後奮闘記です(笑)

受け止める力

2016-04-03 13:26:53 | 日記
あさ “うちは江戸の※嘉永生まれのお婆ちゃんだす。
うちらの若い頃はなぁ、電話はもちろん郵便もあらしまへん。
馬車や汽車かてあらしまへん。
誰かに何か伝えたい思ても、脚絆はいて、ひたすらいくつも山越えるしかあれへんかったりしたもんだす。”

成沢泉 “近頃じゃそんなことも想像出来ないでしょうね。”

あさ “へえ。
それがほんま便利になって、うちは昔の方が良かったやなんて、ちょっとも思てしまへんのやで。
せやけどなぁ、何でだす?
国が育ったら、もっともっとみんな幸せになれる思てたのに、こない生きづらい世の中になってしもたんは、何でなんだすやろなぁ?
戦争は銃や大砲で人を傷つけて、新聞や世論は人を悪う言うたり、批評して人の心を傷つけるばかり。
みんなが幸せになるための武器は、銃でも大砲でも悪口でもあらしまへん。
ここと、ここだす。(頭と胸をさす)”

正(まさ) “ここと、ここ?”

あさ “そうだす。
人の気持ちを思んばかる優秀な頭脳と、柔らかい心。
それさえあったらそれで十分なんだす。
その分野で言うたら、おなごはんは決しておとこはんにひけとらしまへん。
いや、おとこはん以上にその力を多いに使うことができます。”

(連続テレビ小節“あさが来た”最終回より抜粋)


歳を取ると同じように感じるものやねんなぁ…

私が幼い頃は、各自が携帯電話を持つ時代が来るやなんて思てもみなかった。
ましてやスマホのようなツールができるやなんてね…。

せやけど、各自のコミュニケーション能力はどないやろ?

安易に表現できると言うことは、受けとる側の能力も上げなあかん。
発された言葉を文章を、そのままでなく自分の頭脳と想像力で分析し、強い心で受け止める。

そう言う意味では、あさの言う“優秀な頭脳と柔らかい心”はいつの時代も持ち続けなければあかんのやね。





※参考資料

■江戸時代
1848 ~ 1854 嘉永(かえい)  
1854 ~ 1860 安政(あんせい)       安政の大獄  
1860 ~ 1861 万延(まんえん)  1861 ~ 1864 文久(ぶんきゅう)  1864 ~ 1865 元治(げんじ)  
1865 ~ 1868 慶応(けいおう)

■明治以降  
1868 ~ 1912 明治(めいじ)  
1912 ~ 1926 大正(たいしょう)  1926 ~ 1989 昭和(しょうわ)  1989 ~  平成(へいせい)
コメント
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