秋風羽織 「私は、ここに来るまで回り道をしました。」
(省略)
羽織 「漫画家デビューは遅いです。
美大に入り、絵を描き、周りの上手さに驚き、ドロップアウトして中退し、セールスマンになりました。」
律 「秋風羽織が…ですか。」
羽織 「はい。大阪で百科事典のセールスをしていました。」
律 「へぇ………。」
羽織 「でもある日、炎天下の昼、百科事典を売って回りながら、僕は決心をしました。三十前で覚悟を決めたんです。漫画家を目指そうと!」
律 「マジですか。」
羽織 「マジです。
仕事を辞め、バイトをしながら投稿を始めました。退路を絶ったわけです。
一見余計な事をする時間も、回り道も、あっていいと思います。
いろんな事があって、すべてが今に繋がっていく…。」
※秋風羽織…漫画家くらもちふさこをモデルとした劇中の架空の人物。(豊川悦司)
(連続テレビ小説“半分青い”より抜粋)
今回の朝ドラは、主人公も展開もパッとせんなぁと思っていたが、天才漫画家秋風先生が出てきて急に面白くなってきた。
私もさぁ、若い頃に飲食店出していたらとっくに投げ出してるよ。
あれこれ経験して、回って回って、やり散らかした末期だからこうしていられる。
人に優しくなれる。