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五行説から季節が決まる?

2019-07-23 15:06:03 | ◇ トピックス          

古代中国の五行説は、万物を五つの要素に分けそれで世界が成り立っていると考えました。
万物を理解するのに、何か法則のようなものにはめ込みたい気持ちはわかりますね。
自然界を観察して生まれた思想になります。

五つの要素はプラスの関係で相手を生み出していきます。
水で木が育ち、木は火を生み出し、火は灰を作り土になり、土の中で金が生まれる。

五つの要素はマイナスの関係で相手を打ち消します。
水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切り倒し、木は土の養分を吸い出し、土は水をせき止める。

他にも色々なそれぞれの関係があるようですが、
いずれにしろこの五つの要素にあらゆるものを当てはめたのです。
結構強引な感じもしますが・・・。

季節もそうです。
木には春を、火には夏、金に秋、冬に水。
となると、土が余ってしまう。
考えましたね。とにかく五つですから、四季にひとつ足す必要があったわけです
それが土用という共通の季節とも呼ぶべき時期ですね。

 


⇒暦と天文の雑学

各季節の終わりのおおよそ18日間が土用です。
この区分でいくと、7月20日から8月7日まで、夏が終わった18日間の土用の期間です。

しかし、実感として土用の期間は年4回ありますが、各季節とも実感しにくいものです。
季節の変化はグラディエーションのように微妙に移り変わっていきますから、こうして線を引いても身近には感じませんね、
宇宙観、自然観のいわば一つの思想の基本ですから、体や感性よりああまで理解することなのでしょう。

もし、今春夏秋冬の概念がないとしたら、私たちはどうするでしょう。
漠然として問いで、つかみにくいものですが、漫然と一年の移り変わりを過ごしていくだけなのでしょうか・・・・などと、暑さと天候不順で頭が少し・・・・・?


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