マサチューセッツ工科大学の研究者が、空腹時の脳と孤立しているときの脳の反応が類似しているという研究結果を報告しました。
⇒New York Post
実験は空腹と孤立の状態を10時間継続し、脳の反応を測定するというものです。
空腹の状態は簡単で、水以外のものを与えないことで作ることができます。
孤立の状態は、現代の社会に合わせ電子メールや、SNS、映画や音楽などを遮断し、ゲームや読書などは許される状況です。
ただ人間の孤独感というのは人によって違いがありますし、10時間後には孤立から解放されるという前提がありますから、そのあたりの客観性は難しかったようです。
実験の結果は、飢餓が人々を食物を求めるよう動機づける脳の反応と、孤立している人間が社会的相互作用を求める脳の反応とがよく似ているとの結果が出ているとのことです。
これは、食料や睡眠などの原始的で基本的な人間のニーズと同様に、孤立したときに社会との相互作用を求めることも基本的な人間のニーズである可能性を示唆しています。
新型コロナ感染で余儀なく外出禁止をされ、孤立を深めている人々が多くいます。
空腹のときに食料を求める人間の欲求は非常に強いものですから、時にはそのことで暴動などが起こったりもします。
その時の脳と孤立を感じた時の脳が似ているとなれば、単に我慢しましょうというだけで解決できるものではありません。
人間一人じゃ生きていけませんからね・・・
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