正月のある日、酒を飲んで家でゴロゴロしているのも流石にクズいと思い始めた。
それで腹減らしに近所の散歩に出かけた。
ただ歩くのでも悪くはないのだが、少し目的を持った方が面白いだろうと
近所にあるという古墳や神社などを回ってみようと思った。
場所はなんとなくわかっていたのだが、万全を期してスマホの地図アプリに頼った。
ゆるゆると歩き始めてみると、目的の場所の前に何カ所か神社がある表示に。
せっかくだから寄ってみることに。
ふむ、どこにでもある無人の社だ。
少し趣のある古木が植えられていたが、それ以外に特に目立ったことがない
金毘羅信仰の神社だ。
でも面白いことに隣に不動とか空海上人を祀る祠があるのだ。
神仏入り乱れていてなかなか面白い。
たいして意味も歴史も分からないのだが、なんだか楽しくなってきたので
こうなったら歩く先で見かけた神社仏閣すべてに寄ってみようと思い立った。
思ったはいいが、実際にやってみるとこれが実に大変。
数十メートル歩くたびに何かしらの信仰の対象物がある。
一つ一つは取り立ててどうってことがないのだが、よくもまあこれだけ狭い間隔であるものだ。
気が付くと、2時間ぐらいの散歩のつもりが4時間経っても終わらない。
晩飯(晩酌)に間に合わないので、最後のころは少し飛ばし気味に歩く。
日本人は無宗教、無信仰という話があるがとんでもない。
神々があまりに生活に馴染んでしまっているので目に留まらないのだ。
今にも捨てられそうな小さな社でも、盆暮れ正月には綺麗に草が刈られ、
幣束を新たにし、お供えを添えて祀るのだ。
もしかしたら本人は何のためにやっているのか分からないのかもしれないが
神々を畏れ、敬う気持ちは自然と染み込んでいるのだ。
いやあ、近所探索も捨てたもんじゃない。
皆さんは近所にある全ての神社仏閣・社や祠を認識していますか?
私は今回の散歩で自信を失いましたよ(笑
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