晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

”好き嫌いはいけません”

2007-09-29 | 食べ物/food
誰でも好き嫌いはある。もちろん私にも。
でもそれがあまりに極端な人とは卓を囲みたくないなぁ。
大人が『あれも喰えん、これも喰えん』とあれこれいうのは
その人の世界観まで狭いようで
なんともかっこ悪いと思うのであります。
 (そう考えるのは私だけ?)


さて、身近に起こった出来事の話(伝聞)。
まー、なんというか、私の会社にも
当然ながら”偉い人”はいるわけです。
でね、そのA専務の肝煎りのちょっとしたプロジェクトが終わって
打上げで飲もうかという話になったそうです。

当日、A専務とB課長は仕事の都合があって、
ちょっと遅れるので、
ヒラのC君ほか若手で勝手に始まってってくれという。
いわれたとおり、指定の居酒屋で軽く飲み始めた。

遅れて、B課長到着。
駆けつけざまに『とりあえず、生~!』
と席に着いたB部長が固まった。
卓に並んだ”とりあえず”と頼んだつまみの数々。
『...A専務は牛肉嫌いだから、
 この【牛肉とニンニクの芽の炒め】と【肉じゃが】
 【牛串焼き】はヤバいよ。
 来る前に喰っちゃえ』という。

C君等はほんのりと回っていたので
『えっ?そうッスか。んじゃガンバリます』とはいったが
まあ、ほどほどに手をつけただけだったそうな。


さて、A専務到着。
着座を待って、C君が『お飲み物は何にしましょう?』と
聞こうとした刹那、
  『なんだこりゃあ!牛じゃないか。
    Bくん、これはどうなってるんだ!?』
軽くいったつもりだろうが、目は笑ってなかった。
もちろん、一同はそれを敏感に察知して、
場の雰囲気は凍りついた。
B課長が『いやぁ、何とかの居ぬ間に..って思いまして(笑』と
機転を利かせて冗談にして収まったものの、
一同冷や汗をかいたそうだ。

その後も、C君が店員さんに『イカそうめん』を頼もうとしたら
『イカそうめん?いいよ頼まなくて。俺嫌いだから』と
わがまま三昧だったそう。



まー、なんつうか、こういうヤな上司ってドラマの中にしかいないと
思っていたんだけど、本当にいるんだね。
あんたの勝手な好き嫌いを、なんで他人が覚えてて、
しかも気を使わなけりゃならないの!?と。
旧知の仲ならともかく、部下に押付けるなんて。
心の中で忠誠心を測ってるんだろうね。


そりゃ、絶対にダメな人もいるよ。
たとえば、蕎麦なんて、蕎麦屋の前を通るだけで
呼吸が荒くなるようなアレルギーの人もいるし、
牛だって、するところを見たら、暫らくダメな人もいるでしょう。
でもさ、ある程度の立場のある人が、
理由も言わず頭ごなしにダメ出ししたら洒落にならんでしょ。
好き嫌いは自分の責任、自分が食べなければいいんであって、
人が食べるのをどうこう言うべきではない。



直接その場に居たわけじゃなくて、伝聞だから尾ひれがついてる
可能性も否定できないけど、
それからなんとなくA専務が苦手になったね。

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