晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

こどぐる、まねする

2013-09-17 | 食べ物/food
先日、ドラマ【孤独のグルメ】が妙に面白い、と書いた。
やはりSeason3まで続けられるだけあって、ファンはたくさんいて
それなりに影響力はあるようで、紹介された店は放送後には大変盛況だという。

それはそれで嬉しいニュースなのだが、
個人的には、これは孤独のグルメの本質とかけ離れているなぁ、と感じてしまう。
このドラマは、単に『美味しいお店紹介』ではないと思うからだ。

いってしまえば、このドラマで出てくるくらいのお店なら、たぶんいくらでもあるはず。
それでも、主人公 五郎と店のメニューの一期一会的な巡り合わせというか、
五郎の中で勝手に店やメニューと格闘しているところこそが面白いというか、
ドラマの味であって、正直なところ実際にどれほど美味いかは大した問題で無い。
ましてや、放送後に店に行列を作って
『実際食べてみたけど、思ったより美味しくない』
なんてことをいうのは無粋の極みだと思うのだ。
メニューも知ってる、どんな料理かも知ってる、おおよその値段も知ってる、
それじゃあ、こどぐるのようなワクワク感は半減だ。
それこそ、「どこの地区の店に行っても安心のチェーン店」で食べているのと
そう変わらないではないか。


真似をするのなら、五郎の行為自体を真似してもらいたい。
つまり、五郎が行った店をわざわざ訪れるのではなく、
自分が住んでいる街や仕事で訪れた街の、ああいう個人でやっている食堂、
気にはなっているけど入ったことのないレストラン、そんな店に飛び込んでみる。
これが【こどぐる】的な聖地巡礼だろう。
もちろん“ハズレ”も沢山つかまされるだろう。
でも、そのとき経験したドキドキ、ワクワク、キタコレ、ガッカリは、
ロケ地に行って「舌に合わなかった」より、はるかに面白く、価値があるはずだ。



気にいった店に入って、誰にも邪魔されず、好きなものを食う、
ひとり解放された時間...

こどぐる精神とでもいうのだろうか。
そういうものがブームになって、小さな商店街が活気を取り戻す
一つのきっかけになるほどのムーヴメントになったらなったら面白いなぁ、と考えている。
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