昨年、思い切って仕事を辞めてみた。
30年一つの会社で頑張ってきたけど、仕事も責任もだんだん大きくなってくる一方、
給料というか評価が上がらないのが急に馬鹿らしくなってきたのが大きな理由。
この会社だけじゃなくて日本の企業の大半がそうだろうと思うけど、
職歴が深くなって責任が重くなるのは分かるんだけど、その一方で権限はちっとも増えない。
(給料が増えないのは、こなせる仕事量が増えてくわけじゃないので、まあしょうがない)
これって、年功序列の終身雇用の弊害みたいなもんで、上司がいつまでも上司なので
部下をいつまでも部下として扱っちゃうんだよね。(まあ、部下も上司を頼るけど)
まあ、そんなこんなで不満が溜まっているところで、子育ても一段落して住宅ローンも終わった。
背負うものが一気に軽くなったので、あとは慎ましく暮らしていきゃあ飢えることは無いだろうって
転職を決意した。
実年(←リアル死語、いや定着しなかった)の転職とは実際どうなのか。
結論として
大満足です(今のところ)
ただし、ビ○リーチのようなキャリアアップを目指すのはかなり難しいです。
つーか、ビ○リーチの求人って利用してみりゃわかるけど
高学歴で若くて経験豊富で管理職の経験もあり・・って
一部上場企業の中でも出世コースに乗ってる30~40代を、
そのうえで『良い人だったら採用する』って企業が多くて
『そんな奴、転職しようとするわけねーだろ』っていうのが実態。
そりゃ、採用企業はあっせんの手数料で想定年収の30~50%、
数百万の費用になるんだから、元の取れる若手しか採用せんわな
本気で人に困っている企業は、出てる求人の10%あるかないかじゃないかな
どうせ目標を下げることになるんだから、使うだけ時間の無駄です。
おっと脱線。
50代半ばの転職。
ビ○リーチのほかに、いわゆる昔ながらの転職サイトにいくつか登録して応募したんだけど、
やっぱり年齢的な面で書類選考で落とされまくります。
それでも諦めずに撃ちまくります。
正直、どこの会社に応募したのか覚えきれないぐらい
応募が被っても、どうせあっちが勝手に落としてくるだろうってぐらい
開き直る気持ちが大切です(笑)
それでもまあ世の中は未曽有の労働力不足。
長年の会社生活で身に着けたスキルを必要とする会社が一つや二つあるものです。
首尾よく就職することが出来ました。
さて、気になる差を比べてみましょう。
①仕事内容
正直、事務職から体を使う仕事になることも辞さなかったのですが
前職とほとんど変わらない、というか前職の知識とスキルが十分に使える
やりがいのある仕事になりました。
②収入
これは率直にダウンしました。
でも、月給は同じくらい。前の会社は賞与が多かったですが、それが1/2になった感じ。
年収ベースで十数パーセントでしょうか。
50代半ばの転職なので半減も覚悟しましたが、これは逆に嬉しかった。
住宅ローンと教育費が無くなっているので十分許容範囲内。
また、前の会社は60歳定年で給料半減の再雇用の制度でしたが、いまの会社は能力評価により
給料据え置きもあるので、もしかしたらトータルで全く変わらない(むしろプラスまである)かも。
③環境
前は「管理職だから」で50時間以上の残業が当たり前でしたが、いまはほぼゼロ。
なんか、定時で帰ると道が混んでるからと会社でダラダラしてると迷惑そうな顔で見られます(笑)
会社休日は減りましたが、年次有給休暇の取りやすさが段違いなので、実際の休日は同じくらいかな。
④お金
年収は減ったんですが、前の会社の退職金がしっかり出ているので、金銭的な余裕ができました。
子育てで減った貯蓄を「さあ、いまから貯めよう」ってタイミングだったのが一気に余裕が出たので
給料を使い切っても良い!って思うだけで健康になれます(笑)
あと、失業手当をほとんど受け取らずに再就職したので、その分(70%?)が一気に振り込まれて
ちょっとしたボーナスになりました。
まあ、退職金を使い切っちゃうのはさすがに怖いんでNISAに充ててますが、
給料からNISAを捻出するよりも余裕をもって運用できています。
やっぱり転職前は散々気になったお金の話ですが、
なんとなく何とかなってしまったので、子育てとローンが一段落した実年者の転職は
はっきりお勧めできます。
なんと言っても「お金は元気なうちに使った方が楽しい」ので。
ただ、キツイ住宅ローンを支払い中だとか、子育て(教育)にめちゃくちゃお金かけてる方は
申し訳ないですけど頑張るしかないですね。
特に住宅の35年ローンはオススメできませんね。たいした家じゃなくても1年もすりゃ慣れますし
金利で消えていくお金、バカになりませんからね。
などといってもまだ1年も経っていないので、どう転ぶか分からないのが人生(??)
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