好きよキャプテン

最近はレンタルビデオ店が昔懐かしの貸し本業
(といっても貸本全盛なんて私もわからんが)をやるようになってますね。
そこで先日、我が家も利用してみることにしました。

ドラゴンボールとか北斗の拳とか、ちょっと懐かしく、
もう一回読み返してみたい！という漫画は沢山あるのですが．．．

私が選んだのは

　　【キャプテン】と【プレイボール】　　(作者はともに　ちばあきお)

でした。


私はこれ(特にキャプテン)がスポ根漫画の最高傑作だと思ってます。
先日、日経土曜版で『大人に読ませたい漫画』に【スラムダンク】が入ってましたが
逆に”大人が子供に読ませたい”のナンバー１に推したいですね。


天才的な才能も魔球もない、地味～な漫画ですが、
努力の大切さ、友情とか信頼、そんなものを地味～に訴えかけてきます。


ミもフタもなくいっちゃえば、努力すれば何でもできる！的ですが、
その努力が、他のスポ根にはありえない、これまた地味～な努力でして、
そこがまたいいんですわなぁ　(^ー^



ウチの息子はといえば、稲妻イレブンの『必殺シュート』やら『鉄壁ディフェンス』に
ズッポリ嵌っておりまして、何かをやるにしてもいちいち技の名前を叫んでから
繰り出す始末であります。
これじゃあアカン、とこの漫画を与えてみようと思ったのも選んだ理由の一つです。


読み終えたところを見計らって
『な？なんにおいても、”やり遂げよう”として努力・練習することが大切なんだぜ』
というと
『ん～、でも、あんまり練習してないね』

ハァ(゜д゜)?
この漫画以上に練習している野球漫画があったろうか？
思わず考え込んでしまった．．．



ああ．．．なるほど。
ようするに、あれだ、技のインフレがおこっている彼の頭の中じゃ、
”特訓”もインフレおこしてるんだな。

逆さに吊られて１００mの崖を突き落とされたり、水の中で１０分我慢したり、
坂を転がってくる丸太を受け止めたり．．．
そんなモンが特訓だと思ってるわけだ。

実際にグランド何十周も走ったり、１０mも無いところからノックされたりという、
現実っぽい特訓に実感がわかないわけなんだな。
現実っぽい方が現実感が無いのは困ったことだが、
まあこれも子供の想像力のたくましさということで．．．



まあ、漫画自体は楽しんでいただけたようで結構なことだが．．
ちなみに好きなキャラクターは？

　『近藤！』


やっぱり．．．　へ(＿ ＿へ