視聴者はテレビ局を救う

日本テレビ系列の２４時間テレビ『愛は地球を救う』
いよいよ今週ですね。

このテレビ【番組】、日本にチャリティとかボランティアとかという言葉を根付かせる
もう一定の役割は果たしたと思うし、
やるたびにネットの拒絶反応が激しくなっているので、
もうそろそろ潮時なんじゃないかなぁ。

かくいう私も、大反対派！！


なんといっても、１５億円(昨年度；例年より多め)集めるのに、
２０億円規模の予算を組んで番組を作っているということ。
当然、テレビ局スタッフ、番組出演者にはギャラや給料が払われます。

番組の最中には、消費者の購買意欲をそそるＣＭがバンバン流れ、
莫大な広告費用(番組制作費用)がテレビ局に入ります。
その広告費用は元をたどれば・・・・

そう、私たち消費者のお金ですよね。
つまり、私たちは番組を作るお金を出させられているほかに
さらに寄付まで求められているという、
恐ろしい二重取り構造の番組なんです。

それでいて『寄付をお願いします！』と呼びかけている方は
払うどころか、通常の番組よりも高いギャラがどんどん流れ込むという。
あ、もちろん出演者のギャラは我々が商品を買うのに払うお金ですからね。



番組の企画自体も問題が多い。

長距離マラソンは何のために走っているのかわからないと毎回言われるし(諸星あたるか！！)
マラソンランナーに支払われるギャラは、
本職アスリートの国際的なマラソン大会の優勝賞金より高いといわれている。
ちなみに東京マラソンは８００万円、世界陸上は６００万円程度です。
２４時間テレビは、１０００万円以上！！らしいデスヨ(ゴシップ誌の情報)
当然、視聴者のお布施で成り立っています。


それから、障害者の夢かなえます！とかいって、無理やり引っ張りだす企画。
登山だのヨットレースだの(おっとこれはボツ企画)、
障害者の障害をなぶるようなチャレンジが多く、介助者(タレント)が甲斐甲斐しく世話するという
何が感動なんだかさっぱりわからない、
本人たちは感動するのかもしれないが、テレビ中継をする意味も全く分からない、
本当に痛々しい企画です。


そんでもって、売れない芸人、売出中の芸人、旬を過ぎた芸人、闘病中の芸人、
蜜に群がる蟻のように寄ってきて、ほんの数分の出番とギャラを貪り食い尽くす・・・。
会場の周辺では、タレントが自分のグッズをどさくさに紛れて販売する・・・。

あとは自分の出ているドラマの番組宣伝とか、カラオケ大会(これもギャラあり)、
無駄に制作費のかかったドラマ。
本当にひどい。


要するに、日本テレビが本当に障害者支援のお金を捻出したいんだとしたら、
くだらない番組なんか作るのやめて、一日分の広告収入、１／３６５をそのまま寄付すればいい。
他人(視聴者)の善意(募金)に頼らずに、身銭を切ってやりなさいってことです。