今夜もやるせなく、やる方なく屋富祖に出た。
行きたい店があるでなく、会いたい奴がいるでもないのに、あのうらぶれた屋富祖に向った。
哀しいよね。
今、パソコンに向って、ただキーを叩いている。
財布と相談して貧しい酒を飲んできた。
今頃になって、酔いがまわってきた。
なんて下らない人生をやっているんだろう。
残された月日は少ないのに・・・・。
モコは元気かい?
アコは頑張っているだろうなあ。
由布子、お前は最近、ゴルフやってないのか?
毎夜、お前たちが夢に出てくる。
今夜も、お前たちに逢える、それが唯一のたのしみだ。
いつでも、お前たちはやさしい。
そして、可愛い。
場所がいつも同じなんだよね。
でも、記憶にあるところとは少し違うんだよ。
由布子はいつでも愛してくれている。
いつも変らぬ無愛想だけど、寄り添ってくれる。
「ごめんね、いいのかい?」
っていうと、あの頃のあの笑顔でほほ笑みかけてくれる。
アコも、モコも小学生の頃のように
懐に飛び込んでくる。
「ごめんね」
可愛い、あどけない笑顔が返って来る。
もう、キーが叩けなくなったよ。
おやすみ・・・・・・・おやすみ。