”僕と観光バスに乗ってみませんか・・”
”玉川上水沿いに君の小さなアパートがあった”
・・・なんとナヨっぽい詩だ・・
しかも友達がパクられたりもする・・まるで暗い狭い寒い部屋で鬱屈したり、あるいは爆弾作ってるんじゃないか・・
そんな印象もあって積極的に聴きたいということもなかったが、友達がよく聴いていたので傍で聴いてなじんだ。
美しい曲ではあると思った。
転機というか、そんな大げさなものじゃないけど、武蔵野の原を歩いたあと、妙にぴったりする感じを受けた曲がある。
いつも君のあとから長い影を踏んで
いつも君のあとからついていきたい
行く宛もなく僕たち二人はよく歩いたよね〜
夏の街の夕暮れ時は泣きたいほどさみしくて・・・
「淋しい雲」というのかな。
親しい知人を失ったような喪失感もさることながら
” あっ! 中央線沿線の郊外が舞台だったんだな・・ 東北線ではない、常磐線でもない。横浜など南向きでもない。”
そんな思いを感じた。しかも他の都市ではなく、東京じゃないと持っていないような・・ 時々聴いた。
どの曲も・・切ない・・あわい・・危うい 少しだけ前を向けるときも・・・
今日懐かしさを感じた。森田童子66才 先だって病死していたという記事を見た。
聴いていた当時は、男か女かも知らなかった。謎の女性シンガーソングライターだった。死因(病名)も不明。
もうお一方、昨年年末、作家葉室麟氏も病死の記事を見た。「蜩ノ記」などで知られる。好きな作風だった。
当然知り合いなどというわけでもなく、自分にとっては急な訃報だった。こちらも66才。
これまで訃報は聞くものであったが、既に聞かせる世代になってきた。
同世代というにはもう少し間がある。今日、人間ドックを受けた。
そして一点、
病死は何才であったとしてもやむを得ない。
しかし、まだ生きる身を殺める行いは決して許されるものではない。
自殺はいけないと思うが、無垢の他人の命を巻き込むくらいなら勝手に死ね! との思いを抱いてしまった・・・
・・安全な乗り物新幹線無念。