女として大阪で暮らす。(朝鮮婆ではないよ)

自然を愛する人です。
そして動物を愛する人です。
植物も大好きです。
ニコ生すき、日本の糞ばばですよ。

しのぶの100のお話(5)ブスの話。

2011-01-28 | 日記
愛する人を呼ぶときみなさんは、どう呼びますか?
たとえばわたしならば、××ちゃんとかよびますが。

ところがです。
ある男は、お父さんのまねをして、反対に、大好きな、
あいするひとを、こともあろうか、ブスといったんです。

よくいえば、反対の心理とかいうらしいのですが、
この男は、日本語の理解がまちがってしまったらしく、
美しいが、ブスになるわけなんです。

おそらくです。
子供のころから、おかあさんが、とてもきれいなひとで、
おとうさんが、いつもおかあさんは、ブスだといっていたからです。

解釈としては、ブス=美人なわけです。
それだから、彼はもてないうえに、好きな人には張り倒されるわ。

美人は、変な顔を、するので恋愛に発展したことが何のです。
好きな人に、ブスなんてこれは、へんなはなしですが、
美人=ブスですから、ほめているつもりなんです。

たぶん、お父さんは、謙遜してお母さんをブスといっていたからです。
おかあさんは、ある町のミス何とかというしるしまであるのにです。

だから、彼はほめことばのつもりでいっていました。

ある日そんな彼にも、恋人ができたんです。
それは、とてもとても、うつくしいひとでした。ブスではないびじんです。

彼女は言いました。
「はじめていわれたので、新鮮で冗談かと思った」らしいのです。

美人の彼女は、けなされたことがないので、彼を新鮮な人と思い、愛したそうです。

みなさん、美人は、おおいにけなしてください。
きっと、興味を引きます。なぜなら、うつくしいほめことばは、なれすぎて、
彼女の、好奇心をひかないからです。

さっそく、実行してみてくださいね。
おわり。

しのぶの100のお話(4)空の話。

2011-01-28 | 日記
私は、いつも悲しいときにそらをみあげます。
いつも見る空は、星が出る前の暗闇になる前の空がすきなんです。

ブルーブラックのインクをちりばめて、しきつめたようなそらがすきです。
まるで、夢の世界のように、冬の空気がながれるそらがすきなんです。

中学のときです。
音楽室で、友達とそらをみていました。

「へんなひかりが、ほらみてみて?!」
わたしは、ぼっとひかりのほうをみていました。

きれいなまぶしい光は、まるでぼうしのように、かがやいていました。
その光は、中学生の私にとっては、初めてのもので、やはり不思議なものでした。

ちいさな図書館で、見つけた本にはこうかいてありました。
「宇宙外生物の乗る円盤型宇宙船」と。

しかしです。うちゅうせんにはみえなかったのです。
つばひろのぼうしが、たまたまそらにとんでゆき、光にてらされて、それが円盤なら、
すごいことなんですが。

わたしには、そのときの空が中学生のじぶんにとって、すんだこころでいたから、
かみさまが見せてくれた素敵な、夢のぼうしだったのではないかと。

いまでも、ブルーブラックのそらをみるたびに、ためいきがでます。
私は、中学生のときよりも、ずっと心がきたなくよごれてしまったのです。

神さまは、もう二度とわたしに、あのすごい帽子はみせてはくれなくなりました。
けがれて、いけないこころになったじぶんには、あのすごい帽子は、みえないのです。

友達も同じではないかと、最近つくづくおもうのです。

おわり。

しのぶの100のお話(3)貧乏人の誕生日の話。

2011-01-28 | 日記
アル貧乏人のこどもが、もうすぐ誕生日です。
お母さんは、お金がないのでどうしょうかとかんがえていました。

「ちーちゃんの誕生日どうしようかしら」
つぎはぎの服のお母さんは、本当に悩みました。

食べるのさえ困る状態です。
お父さんは働かない人で苦労続きの生活でした。

お母さんは、かんがえました。
「ちーちゃん、生まれてきてくれたのにごめんね」

4畳半一間の小さなアパートがお母さんと娘のすまいでした。
おふろもなく、本当に風が吹き抜ける部屋でした。

パンを買うお金もないし、どうしようかとお母さんは、迷っていました。
そうだ。「こんなときにためておいた秘密のへそくりで、あれを買おう?!」

おかあさんは、一輪の小さなフリージィアの黄色のお花と、キャラメルをちゃぶ台におきました。
「ちーちゃん、お誕生日おめでとう?!」

ちーちゃんは、それはうれしかったことです。
お花は、かわいくて甘い香りがしました。

それから、貧乏人のちーちゃんは、お花がだいすきになりました。
もちろん、キャラメルもだいすきなのです。

なによりも、やさしいこころのおかあさんが、だいすきなのです。
ちーちゃんは、いまではすこしだけ、ちいさなはこで、お花をつくってます。

まいとし、春には、玄関いっぱいに美しい草花をさかしています。
そうして、お母さんの好きなかわいい花をせっせと、そだてています。

びんぼうでよかったのです。
美しい花と、おかあさんの優しい心に、出会えたしそののちに、お花がだいすきになりました。

ちーちゃんは、花やで、黄色のフリィジアの花をみるたびに、
お母さんの優しい笑顔が、いつもでてくるのでした。

亡き母にささげます(おわり)