女として大阪で暮らす。(朝鮮婆ではないよ)

自然を愛する人です。
そして動物を愛する人です。
植物も大好きです。
ニコ生すき、日本の糞ばばですよ。

しのぶの100のお話(7)さよらなら町の話。

2011-01-30 | 日記
あるおんながいいました。
このまちはもう、あきましたどこかいいところないかなあ。

しりあいのひとがいいました。
ここは、まだいなかですよ。もっと都会があるんですよ。

わたしは、ここはずいぶん都会だとおもっておりました。
どんな町より、便利で素敵なところだとおもっておりました。

しかしです。すてきなまちがあるんだそうです。
同じビルの、モデルがいいました。

「ここは、つまらない、もっと●●のほうがたのしいよ」
それは、たのしいところらしいのです。
ここよりも、都会ですてきなところらしいのです。

モデルの女の人が、すてきなひとでしたので、
やはり、心がたくさん動いて、まよいました。

おんなは、特に思い残すことは、このまちにはありませんでした。
かといって、ほかにいいまちもおもいうかびませんでした。

おんなは、あらかじめあることを、あきらめました。
それは、大切なことなんですが、あきらめました。

それから、女は、ある町にある仕事をさがしました。
100回ほどかよい、みつけました。

そこは、賃金もおんなのおもうとうり、よかったのです。
そうして、いままでのいやなおもいでを、消し去ることができるまちでした。

おわり。