読む本を選ぶ行為/「ブッダと法然」

2017-06-04 09:56:03 | 読書
読みたい本はいっぱいあるが、私はマヒの手はページをめくるには少々面倒があり、紙の厚みがないとめくれなかったりする。
そのせいか、読む本はどうしても前提としてページをめくりやすいものに限られているなあと感じる。

大抵、本の筋書きをネットで読んで選んで購入する。紙の質はわからないから、本の写真で決めてはずれることも・・・
選ぶ本は、読みたくもあり必要があると思っているはずのものだった。
文庫本だが本の題名を見て、透析スタッフの方は「難しそう・・」と言った。
考えてみると、自分でもつまらなそうな題名だと思った。「ブッダと法然」。
ブッダと法然のそれぞれの生涯は似ているところも多く(生まれた月日が同じ)、片方の親を早くに亡くしていたり、出家の背景など対比して綴られていており文章は難しくはなかった。

2度目の脳出血で入院中に、テレビでNHKでブッダのことが放映されるらしいと知り、NHK教育テキストが販売されている番組だったため購入して詠んだ。
このときは、なぜそのような自分が興味を持ったことのないものを読みたくなったのかさっぱりわからなかった。

認知神経リハビリテーションはリハビリ療法だが、イメージを採用しているときもあって、イメージするときには頭の中を真っ白にして、集中してイメージしたいものだけを「想う」。 もちろん、私はいつもこんなことはできない。 頭が眠たいときに便乗しているときにできたりするみたいである。 この状態は瞑想っぽく感じていて、よくわからないけどそれに関係ありそうな本を読みたくなったと思う。
「ブッダと法然」は、瞑想に触れてはいなくて、特に法然は社会の変動期に新しい考えの宗教の開拓者だったと記憶している。
そういう人が登場するのは、自然の摂理みたいなものを感じた気がした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ペイン・リハビリテーションを生きて」ー●体験 を読んで

2016-08-08 08:34:00 | 読書
ブログを投稿するときは、twitterにも同時に投稿していた。
先日ブログに中里先生のことを2回書き、twitterに2回「いいね!」を送ってくれた方がいたのでお礼をした。すると返信があり、患者として認知神経リハビリテーション(認知運動療法)のご経験があることがわかった。
なおさんという名前でプロフィールを読むと、「ペイン・リハビリテーションを生きて」という本を書きました、とあった。病気は同じじゃないが、読みたくなり、アマゾンに注文した。

本の目次
●経験
 私の経験したペイン
 [対話]リハビリテーションを振り返って
●学術
 痛みの基礎科学と臨床との接点
 患者との対話のために
 臨床を創る

※ 本に挟まれていたチラシは、「ペイン・リハビリテーションを生きて」と、中里先生と患者さんが書かれた「わたしのからだをさがして」の2冊の紹介だった。


経験を読みました。


なおさんが怪我が原因でCRPS(Ⅰ)という治療法が確立されていない痛みを発症され、車イスが必要になるときもあったそうである。


その治療に認知神経リハビリテーションが有効であったという証明がこの本の内容だと思うが、リハビリテーションについて提言もされているところもあった。



この本で患者であるなおさんが感じたことは共感できることは多かったが、最も印象的だったことは2つあった。


  • なおさんが1度リハビリで回復しかけていると感じているときに、些細なことでリハビリ開始前のような状態になり、そのとき医師に剣山を踏んでいるようだと訴えていたこと。


  • 私は片麻痺のとき、外出時に突然装具を履いた右足でガラスの破片を踏む痛さを感じたが、尋常では考えられない今まで経験のない痛みで、自分と似た脳が出した痛みを経験されていたのではと思った。ネットでもCRPS(Ⅰ)である方が、激痛でナイフが刺さっているようだと表現されていた。

  • 同じリハビリを再び行わねばならないとき、復習と表現されていたが、一度受けたことのあるリハビリは進み方が速いこと



[対話]では、リハビリを終えるのはどんなときとか、もっとよくなりたいのにリハビリを終了しなければならない患者さんがいることだった。


リハビリは、完全に回復しなくても、これなら自分でやっていけると思える時が来るという考えである。この考えができるのは、患者がリハビリを行っているときから治す意欲があっても難しそうだなあと思ってしまうが、でも「リハビリは一生続くもの」という考えに比べると肩の荷が下りた気がする。

保険の点数上ではリハビリは終了する段階でも、まだ自分はリハビリを続けたいとき、それを可能にする動きもあるらしい。リハビリを続けた方が良さそうだと思ったら、医療機関に相談をする方がいいのかなと思った。
ただ、痛みや高次脳機能障害のあるような、見た目は治療の必要性がわかりにくい患者が治療期間を延長することに否定的な医療従事者もいるそうだが。




なおさんの病気に対する姿勢は、こうしたら良くなるのではないかとよく考えていたことにあらわれていたと思う。医療機関にかかり、されるがままだけでなく、こうしてほしいと意思表示をされていた。それができるのは、病気の知識を自分なりに集め持っていたからである。


また、認知神経リハビリテーションを受けた患者がどんなことを考えたり思ったりしていることが、平易な言葉でわかりやすかった。言葉の置き換えも上手だと思った。
でもCRPS(Ⅰ)の激痛があるのに、なおさんっておおらかに感じた。4人のお子様がいらして、生きる強さを感じたからだろうか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おもしろかった 「エッセンシャル思考」

2015-01-12 18:00:16 | 読書
久しぶりに一気に本を読み終えた。読むのが遅いので1日ではなかったが、暇さえあればその本を読んでいた。読んでいたのは「エッセンシャル思考」。帯には99%の無駄を捨て、1%に集中する方法、とある。ビジネスマンが読む、自分には関係なさそうな本だと、ネットで最初見て思った。でも書名はシャンプーっぽくお洒落で、思考はリハビリに通じるものがありそう。衝動買いに近かったが購入してしまった。

読みはじめて、使っている言葉がわかりやすいので、どんどん読めた気がするが、内容は仕事において無駄を省き集中する方法だけではなかった。同じことは人生でも言える、という表現が何回もでてきて、私はついリハビリと重ね合わせていた。

最近の心理学の研究では、「日々のささやかな進歩」こそがやる気をひきだし、高いパフォーマンスを可能にしている、と結論づけたという。
今続けているリハビリもそうであったらうれしい。

おもしろいと思ったのは習慣の必要性だった。同じことを続けていると、脳神経がネットワークを構築するせいかその行為は自動化され、本当に重要なことに脳を使えるという。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする