最近食欲がイマイチで体調はあまりよくないが、集中力には問題なさそうだったのでリハビリへ出掛けた。リハビリ室に着いて、びっくりした。片マヒのとき、大久保病院でお世話になったベテランPT岩崎先生がリハビリ室の入口で笑って立っていたのである。
私は嬉しくて顔は緩みっぱなしだったと思う。でもこれからのリハビリはより真剣にさらに集中してやることになるだろう。体調の悪さなどによるヤル気のなさは、一気に吹き飛んでしまった。
二人の先生による座位。一人が上半身を支え、もう一人が両足の下に3つずつ位積み重ねたスポンジを入れた。すごく不安定。でも倒れそうな方向がわからない。右足のふくらはぎが痛くなった。右足は動かせない?と言われ、少し動き、先生が太ももに触れるとここも痛いと気付く。しばらくすると痛みは落着いた。
新しい身体の動かし方をしたとき痛みが出ることは多い。でもその痛みの部分に神経を集中させずに、他の部分に意識を向けさせることで、いつも痛みは和らいでいたのかなと思った。
「どこかつらいところはない?」と聞かれ、腰を指さした。排便ときもよく腰が痛くなる。それに似ている気がした。
(便器に座ると、右足は左足の方へつよく曲がり、左足は曲がらず、爪先付近が地面に触れている状態。車イスは長時間座っていても腰が痛くなることはまずない。先日お花見に出掛けた日は、8時~22時座ったままだった。)
この日に提出したメモには、簡単な内容だったが、現在困っていることを書いた。かねてから自分の不自由な身体は複雑に思えていて、自分は2度目の脳出血でどう変わったのか、簡潔に表現したいのだが。
-----MEMO-----
◆現在困っていること
- あらゆる筋肉が力の入れ方を忘れてしまっている?
- 体幹が不安定であること
- 背もたれなしでは座ることができない
- 声が出しにくい
- 唇や舌などをうまく使って話すことができない
- 飲み込み、咀嚼がうまくできない
- 放散反応が起きてしまう
- 歯磨きでも放散反応は起きるが、飲み込み・咀嚼よりひどい
- 聞き取ることができない
- 聴覚検査で低い音が聞こえているらしいと言われたことがある
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このメモの中の、入院中に受けた聴覚検査で低い音は聞こえているらしいと言われたことについて、岩崎先生は補聴器は?とおっしゃった。聞こえない音域をカバーするような補聴器があるみたいなのだ。 耳から入って来た音を脳が認知できない、でも低いガラガラした声の人がゆっくり話してくれると理解できたことがあるから、興味をそそられるお話だった。