土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
今、当ブログでは、土佐のくじら国防論を中心にエントリーしております。
国防に関して、最もいけないところ、それは、”定見”がないことです。
定見とは、定まった見解ですね。
これがないことが、最も危険なのです。
○○の場合はこうする。
●●の方針で、△△をする。
こういう、国家が目指す、全体方針がないといけません。
前政権の民主党には、これが全くありませんでした。
経済面において、消費増税導入などで、野田首相が定見があるような行動をしましたが、
これなども実は、定見がないがゆえに、マニュフェストを撤回できるわけなんです。
この定見のなさが、国防で現れたらどうなるか・・・。
衆院選挙で「増税はしない。」と言っていたにもかかわらず、その後増税法案を、”命がけ”(笑)で通したように、
あっちにフラフラ、こっちにフラフラするわけですよ。
それが、今の外憂の正体です。
国防に関する一定の定見があれば、それに従って物事に当たれば良いのですから、実はこれが、国家を護るのですね。
たとえば、
自分の国には自分で守る。
しかし日米同盟は強化する。
集団的自衛権を、当然のごとく行使する。
憲法は、今後このように改定する。
改憲には時間がかかるので、それまでの緊急措置として、憲法前文に沿わない平和的でない国家に対しては、9条適応除外する。
日本の周辺諸国事情に合わせ、今後日本の核保有も検討する。
まぁこれは、幸福実現党の外交政策、国防政策を、一部まとめてみたものですが、
これを政府が言えば、はっきり言えば、それだけで国家は護れるのですね。
周辺諸国は、日本に対し挑発をすればするほど、日本を攻めにくくなるので、手が出せなくなるからです。
まぁ民主党に、「国防に関する定見を出せ!」と言っても無理だったのですね。
なぜなら、民主党には党是、すなわち党の方針がありません。
って言うか、党是を作れません。
作ったら最後、解党してしまうからです。(笑)
民主党の党是は、強いて挙げるなら、”政権交代”だったのです。
ですから党名を、”政権交代党”にしなければいけなかったのです。(爆笑)
政権交代のために有志(?)が集ったのが民主党なので、党是(中身)を作れないのです。
しかし自民党やその他の政党に、国防に関する定見があるかと言えば・・・、やはりないのですね。
自民党内には、左派も右派もおりますし、護憲派改憲派の寄せ集めです。
民主党が、=政権交代党であったように、自民党は、=政権運営党とも言えますので、
自民党もやはり、事情は民主党とそう変わらないのが現状です。
「日本を取り戻す」というキャッチフレーズで、昨年政権奪取した安倍政権も、
支持率を見ながらの国会運営ですので、国家の防衛よりは、自内閣の政権基盤の方が大事なのかなと勘ぐってしまいます。
今後日本は、
国防定見があるかないか。
その国防定見の、中身はどうなのか。
それを問うように、ならざるを得ないと思います。
そのときこそ、民主党や自民党などの、古い政治体制の終焉となります。
なぜなら彼らには、定見を定めて闘う・・・ということが、怖くてできないからです。
それは、世論を説得できるだけの、確固たる定まった見解がないからです。
定見なき闘いとは、言わば、旧式の兵器です。
幕府軍にたくさんの兵隊がいようと、最新兵器の薩長軍に敵わなかったように、
定見という最新兵器による、古い時代の駆逐が始まるでしょう。
そのときのために今、国民が定見を磨く、努力のときがあるのです。