蜘蛛人間の他にはもう一人は鳥? ペリカン? みたいな頭をした奴がいた。ペリカンの頭で修道女が被ってるような後ろが長い帽子? を被ってた。そして鳥だけど手がある。いや、いうなれば体は人間である。でも……その腕の外側には羽が生えてた。それに体の方も毛が生えてるのか、修道女にしてはかなりきわどい……というか直感的に言えば、エロい恰好をその人はしてる。なにせ背中はあけっぴらきになってる。それに、前を隠してる服……いや、もう布である。だって首に巻いてそれをおろしてるだけのような……一応胸の下とか腰あたりには紐があるのかそれを結んで体のラインに沿ってる布はひらひらとしないようになってる。
あれは絶対に履いてない。けど、どうやら問題ない感じらしい。なにせ背中はずっぱりと空いてるはずなのに、エロイのは結局前の方なんだよね。後ろから見たら、彼女はかなりの毛深いなにか……に見える。
何か……だから後ろからだと、女性に見えないのだ。そういうわけで、確かにエロイがなんか脳がバグる感じある。そもそもが頭があれだしね。条件付きでエロイ感じだ。頭を見ずに、体を正面から見たら、ナイスバディをしてるってことだ。
脚も綺麗に出てるんだが、脚の後方も毛というか羽のようになってる。そして足は人のそれだけど、よく見たら爪がやけに長い。そのせいで靴とか履けないのかな? って思った。
そしてもう一人、最後の一人はちゃんと人間ではあった。人間だとわかるけど異形。どういうことかというと、多い。腕や足……それだけじゃない。目や口もどうやら多い。
その人の頭は二つあるし体もどうやら二つある。どういうことかというと、背中合わせで二人の体がくっついてる……という感じだ。多分そうなってる。実際大きなローブをまとってる感じでわかりづらい事この上ないのだけど、私には視界以外にもいろいろなセンサーやら超音波やらで見えない部分も知る技術がある。
だからわかる。そもそもが腕とか脚は何本かはみ出て、腕の先、腕の途中からさらに別の腕が出たり、脚がでたり、さらには耳、目、鼻、口……そんなのが至る処についてる。目玉が一つ手のひらにある……とか想像するかもしれないが、基本どうやら両目はセットで配置されるらしい。
どこにでも両目があると、その部分だけでも顔に見える不思議。いろいろなところに体の器官があるそいつは、ローブの中の顔は包帯でぐるぐる巻きだった。まるでゾンビのような……でもいろいろなところから出てる腕や足とかは包帯されてないから、その視界は顔ではなく、ほかの部位の目から得てるのかもしれない。
異形の三人……それがどうやら教会を統べる奴らみたいだ。
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