UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十一話part3

2024-11-03 19:21:59 | 日記
「ううん……ない、わね。若返る・解決策……とかで検索しても、出てくるのは小説とか漫画とかばっかりね」
 
 おばあちゃんは手元のスマホで検索結果を何個か押してみた。けど検索結果のリンクの先には小説投稿サイトとか、動画サイトとかに飛んでしまう。下の方のリンクでは沢山の言葉が飛び交うスレにいってしまった。これじゃあだめね……とおばあちゃんは思った。でも考えてみたらこれは当然のことだ。一体この80億の人類の中で若返ったことがある人がどれだけいるだろうか? いや、いるはずはない。でも……
 
「ふむふむ、このお話結構面白いわね」
 
 思わずタップしてしまった小説投稿サイトの作品『若返りした俺は、社会と戦う事になった』――という作品を読んでた。話の内容はなんとも現実的な話だっだ。もしも若返ってしまったらどうなるのか……それをリアルな目線でこの作品は書いてる。舞台は現代だ。現代日本で、主人公は天涯孤独だった。だからこそ、彼は困ったのだ。なにせ身分を保証できないのだ。家族がいないんだから、彼の話を信じてくれる人はいない。こういう力をもったら、なんだかんだ楽しく生きてられる……生活できるような感覚だったけど、おばあちゃんはこの作品を読んで怖くなった。
 
「ま、まさか……ね。大丈夫、あの人なら私だってわかってくれる」
 
 もしも戻れなかった時の事を考えて青くなってしまうが、おばあちゃんはこれまでの人生、共に歩んできたパートナーを信じようと思った。もしも戻れなくても、きっとおじいさんなら……とね。
 
「ううん、まだ戻れないと決まったわけじゃない。何か……ない? 何か……この原因みたいなのを特定できるなにか……」
 
 すると沢山の文字が流れてるスレでふと、興味深い文字を見つけた。
 
『この前の東京での戦いは凄かったよな』
『あれって本当にリアルなの? 今でも実は映画かなんかの撮影だったんじゃないかって思うんだけど……』
『けど電車の遅延とか駅周辺の混乱とかは確実に起こってたんだろ? 流石に映画だとしたら一体どれだけの予算が必要なんだよそれ。ハリウッドでもない、予算が低い日本映画でなんて到底無理だよあんなの』
『でもあれが本当の事……ならああいう力をもった存在はいて、悪魔みたいな存在もいるわけだろ? ならもしかしたら俺にも……』
『お前のようなニートに力なんて与えられるわけないだろ』
『なんだよそれ! わかんないだろ!!』
 
 とかなんとかのやり取り……確かに最近、超能力の番組は飛躍的に増えてる。それにいろんな所で人に眠る力が取り上げられてた。それを踏まえると「もしかして……」とおばあちゃんは思う。
 
「私は、力に覚醒したの?」
 
 絶対に自分が生涯でいう事はないだろうって言葉をおばあちゃんは言って一人でちょっと口を押える。そして恥ずかしくなった。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 103

2024-11-03 19:16:17 | 日記
「くっ、そっちにもくるぞ!」
「任せてください!! はあああああ!!」
 
 勇者様のそんな声に私は自身気に応えます。そしてその言葉の通り、私はポニ子ちゃんアーマーの腕を伸ばして迫りくる目玉たちを蹴散らします。さらに!
 
「ていやああああああああああああ!!」
 
 私のその伸びた腕を鞭のようにしならせます。それに縦横無尽にしなった腕が目玉たちに叩きつけられる。それで倒せはしませんが、妨害くらいは出来ます。
 その隙に……
 
 チャキ――とそんな硬質な音が聞こえた気がします。そして一気にこの空間が白く覆われます。まぶしい。それは勇者様の聖剣の輝き。そして振り下ろさる光の剣。
 それの光が収まると周囲の目玉は一掃されてました。
 
「流石です」
「いや、すぐにここを離れよう」
 
 安心しない勇者様はそう提案をします。そしてそれにアイ様が同意します。
 
「そうね、どうせすぐにまた奴らはやってくる」
「それで、どうなんですか? 別の道は見つけられそうですか?」
「……私を何だと思ってるの?」
 
 顔をプイっと逸らすアイ様。かわいい仕草です。けど……アイ様らしくはない。私は新参者です。まだ全然お二人と過ごした時間は短い。けど、濃い経験はしてます。
 故郷の世界でチヤホヤとやってた時が既に遠くに感じる程です。花よ蝶よと育てられてきましたからね。刺激も少なかった。けど今は毎日が刺激的です。見たこともないものがいつだって広がってます。今だってこんな巨大な建造物……ワクワクします。
 実際代り映えはさっきからしてません。何かを移動するような道? がずっと緩やかに曲がって続いてます。でもこの道だけでも凄いことです。私の世界にはこんな道存在してませんでしたからね。とても歩きやすいです。
 どこかに終着点があるかと思って、私たちはその道をずっと進んできましたけど、出会うのは目玉たちだけです。それにいつまでたっても一周もできません。広すぎます。なので、アイ様にどこか別の道がないか私たちが戦闘してる間に探っててもらってたわけです。
 ですけど……
 
「もちろん、私たちは貴方を信じてますよ」
 
 そういうニコニコの勇者様。責められるよりもああいうほうが心に来ますよね。なにせ全幅の信頼をしてるのです。これでやっぱり何もわからなかったなんて……言えないですよね。いえ、そんなことないはずです。私には訳も分からないですが、それをアイ様は理解してる。
 凄い人なんですから! なので私も参戦します。
 
「私もアイ様を信じてます!」
 
 キラキラとした目で私はアイ様を観ました。するとなんかさらに居た堪れないような……そんな感じでため息吐いちゃいました。