「きっとどこかに目玉たちが送られてる場所があるはずよ」
「そこをみつけて、更に内部に行く……ということですか?」
私のその質問にアイ様はコクリとうなづいた。確かにそれしかないでしょう。どうやらジイゼ様とは連絡が取れないようですしここで合流することができないのなら、どうにかして自分たちで内部に行くしかないです。
そしてその可能性は皮肉なことにこの目玉しかない。だってこの道で出会うのは目玉たちだけ。他にはない。ならば手掛かりは目玉しかないのだ。
なので私たちはうんざりしてた筈の目玉を求めて動き出した。これまでは受動的だったけど、これからは躍動的に目玉を狩る。でもそこで一つだけ私達は仕掛けを作る。
奴らは三体で一つの部隊か、六体で二部隊が合体してるのか……そんな感じでいつも編成されてる。それはこれまでの戦闘でわかってたことです。だから一体を残してわざと逃がせば、勝手に自分たちが出て来たところに帰るんじゃないか? それか他にもいるのなら、そいつらに合流しようとするだろう――と考えた。
そしてそれを繰り返していけば、最終的には目玉たちがたくさんいるであろう内部にいけるんじゃないのかな? という訳で、さっそく実行します。私たちにとっては多くても六体くらいの目玉はもう敵じゃないです。
私が戦闘に馴れないときは色々とフォローをしてもらって大変でしたけど、今やそんなことも必要ありません。目玉程度なら、私もポニ子ちゃんアーマーさえあれば危なげなく処理できる。体の使い方もかなり様になってきたはずです。
ポニ子ちゃんアーマーの特性もかなり上手く使えるようになってきました。なので私と勇者様であっという間に目玉たちを大半壊して、最後に残った目玉が逃げ出すように仕向けます。
本当なら背を向けた瞬間にはアイ様によって撃ち抜かれる。けど今回はそんなことはしません。わざと離脱させて、私達はそのあとを距離を開けて追いかけます。緩やかなカーブですから、見えるか見えなくなるか……そんなギリギリの距離を開けてます。
そんな事をやってると、どうやら逃げた目玉は別の部隊に合流したみたいです。するとその部隊に加わって再び私たちに立ち向かいます。まあ一回で彼らの起点に行ける……なんて思ってません。けどそれを後数回繰り返せばきっとたどり着けるはずです。
だから……さっさと倒してあげましょう。
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