UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 476P

2024-06-23 19:41:47 | 日記
「行ける! やれえええ!!」
「やっちまえーーーーー!!」
 
 そんなコメントがたくさん流れてる。なにせさっきまでとは違う光景を東海道馬脚が構えてるカメラがとらえてるからだ。そこには二人の人間に翻弄される悪魔のような女性が映ってる。
 
 桶狭間忠国が近距離で。そしてアンゴラ氏が中距離で悪魔のような女性を狙う。そんな構図だ。まさに最初にやろうと思ってたことができてるといっていい。
 より動けるようになった桶狭間忠国には悪魔のような女性のその翼や、尻尾を使ったイレギュラーな攻撃でも致命傷を与えることは出来なくなってる。
 彼は恐ろしいバトルセンスで人間以外とかの戦いを急激に学習してる。そしてアンゴラ氏も、ダメージは深刻だけど、徐々にそれも草陰草案の力で回復は出来てた。そしてゾーンに入ってる彼はその力を存分に発揮してる。今や先にこの空間、その至る所に買っておいたチョコやガム、細かな商品をバラまいてる。
 しかもそれは地面に落ちてる訳じゃなかった。空中に留まってるのだ。それもまたアンゴラ氏の力のたまもの。そしてそれは勿論アンゴラ氏が移動しながらの攻撃にも使ってるし、悪魔のような女性の行動を制限するにも活躍してた。
 どういうことかというと、それはある意味で地雷なんだ。地面には埋まってないが、それは悪魔のような女性が触れたら、その力を開放してダメージを与える。動き回ってるのは桶狭間忠国もそうだけど、どうやらそっちには反応しないらしい。高度な事をやってる……と思うかもしれないが、単純だ。
 アンゴラ氏は力に自身の力以外に反応するようにしてるだけだ。そして桶狭間忠国には力がないらしい。草陰草案がいうには。だからこそ、成り立ってる。
 
 そしてその地雷を厚くしてるのが後ろのほうにいる草陰草案達の方に沢山配置した。そうすることで、悪魔のような女性が草陰草案達の方に行くのも牽制してるのだ。だから悪魔のような女性が狙えるのは桶狭間忠国かアンゴラ氏だけ。
 
 そしてそれで今相対してる桶狭間忠国が強いと実感してるであろう悪魔のような女性は、アンゴラ氏を狙ってくる。肉弾戦の合間にその声を混ぜて絶叫と共に桶狭間忠国を後方へと押しやる。その隙に悪魔のような女性がアンゴラ氏の方へと一気に近づいてくる。
 こちら側だけでなく悪魔のような女性も学習してる。撃ち落とそうとするアンゴラ氏の攻撃をうまい具合にクルクルと飛んでよけながら近づく。そしてその勢いのままに攻撃を仕掛け来た。
 
「アンゴラ氏!!」
 
 そんな風に後方の人たちが声を上げる。でもアンゴラ氏はもう震えない。そしてこれは覚悟してたことだった。だからこそ、彼は動く。草陰草案達にはアンゴラ氏が一瞬消えたように見えた。
 
 そして次の瞬間、お腹に拳を叩き込み、大きく上にジャンプしてるアンゴラ氏の姿かあった。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 8

2024-06-23 19:36:14 | 日記
「ポニ子……ポニ子!!」
 
 私は衝撃映像を見てしまった。何が起きたのか……一瞬頭が理解するのを拒否してたよ。そのせいでほんの数秒、数コンマ私は止まってしまった。けどすぐにハッとしたよ。
 
 だってポニ子を吸ったあの目玉にゲソがついたような敵が逃げ出したからだ。あいつの中にポニ子がいるんだから、このまま逃がすわけにはいかない。私はすぐさまG-01で優先的に照準を合わせて引き金をひく。
 
バババババババババ
 
 そんな風に銃弾が進む。けどそこに別の……ポニ子を吸い込んでない奴らがその身を挺してその銃弾の中へと飛び込んできた。それで銃弾をとめやがる。
 
「それなら! 銃弾換装。貫通弾に切り替える」
 
 私はすぐさまカートリッジを取りだして新たなカートリッジをガシャンと取り付けた。そして再び引き金を引く。すると今度は同じように奴らが肉の盾になろうとしても意味はない。なにせ今回の弾丸は貫通弾だ。
 貫通力を高めて、更には弾丸自身にも推進力を持たせたそれは生成するのに相応のエネルギーを使う代わりにその威力は絶大だった。いくら奴らが前に立ちはだかろうとも関係ない。
 いくらでも貫通して逃げてる奴へと届く。けど流石に何体も貫通したからか、目当てのそいつはまだ動いてた。けどよろよろだ。これなら追いつける! 
 
 G-01を動かして私は追いかける。妨害をしてくる奴らを蹴散らしつつ、私はそいつに追いついた。
 
「逃がさないよ」
 
 既にそいつにはマーカーをつけてる。逃げ切ることは不可能だ。同じような奴がたくさん動いてる中では、本当ならそこに紛れ込んで逃げる……なんて簡単だっただろう。
 でも残念。そこは高性能なG-01には通用なんてしない。一体一体をちゃんと把握できる程に高性能なレーダーがあるのだ。ちゃんとアップグレードをしててよかった……と思った。
 
「さて、返してもらおう? 私の大切な仲間をね」
 
 私はそういって追いついた目玉の敵の目玉部分をがっしりとつかんだ。実際どこに吸い込まれたのかよくわからないからとりあえず捕獲することにした。そしてここからスキャンして、ポニ子を取り出そうかなっておもって……けどスキャンして私は気づく……
 
「あれ? ポニ子は?」
 
 なんかいないぞ。でもこの個体で間違ってない筈。どういう……その時、私は気づいた。こいつのゲソ……触手の一つの先端がなんかない。まさか!?

ある日、超能力に目覚めた件 475P

2024-06-22 19:03:11 | 日記
 みんなの行動は何一つ、無駄じゃなかった。みんなが一生懸命頑張って、だからこそ、繋がる命がある。みんながその熱を感じてた。その場にいるみんなだ。草陰草案が放った癒しの……いやその時はただ夢中で放った力。それらがこの場にいるみんなの中に染みていく。
 
 その時、アンゴラ氏は目をカッと見開いた。その熱が深く深くに沈んでいこうとしてたアンゴラ氏の意識をひっぱりあげて、彼はもう一度悪魔のような女性に手を向ける。そこにはもう何にもなかった。何も投げるものなんてなかった。けど……いやその手には不思議な……彼が独自に作った文字が手の甲にあった。彼自身の血でつづられたその文字が光って、悪魔のような女性に炸裂する。
 
「がはっ……ヒュッ――ぜぇあ! ぁあ……」
 
 それぞれ反対に吹っ飛んでいくアンゴラ氏と悪魔のような女性。解放されたアンゴラ氏が空気を求めて息を吸ってる。そしてその間に、ダメージを受けた悪魔のような女性へと桶狭間忠国が迫る。彼だってかなりのダメージを受けてたはず。確かに草陰草案に直してもらったが、体力までは……とかだったけど、彼はさっきよりもさらに鋭く動く。桶狭間忠国の中にもその熱がたぎってるようだ。
 
 アンゴラ氏は回復事態はしてない。けど、彼は自身の力を込めたチョコレートを一気に口に流し込んで、その内側から力を浸透させていった。彼の肌に現れる赤い線。それは力が血管を通ってるからなのかはわからない。
 でも、一時的にでも彼はアスリートが時々入るといわれてるゾーンに至ってた。自身の腕に綴った紋。それが有用だったことに気づいたから、彼はその体に自身が信じるオリジナルの紋を刻もうとしてる。
 
(今までで一番、力の使い方がわかる……)
 
 アンゴラ氏は動いた。まずは一つのガムをその手に置いた。人差し指に板ではない、カプセル型のガムを置く。そしてそれを親指で弾く。するとそれが激しい音を出して弾いたガムの色を拡散させながら進む。
 
 そしてそれが桶狭間忠国と戦ってた悪魔のような女性へと炸裂する。
 
「がっ!? あぁあああ!!」
 
 一つのガム。それによって悪魔のような女性の体が大きくブレる。眼の前の桶狭間忠国からアンゴラ氏へと視線を移動させる。けどその瞬間、今度は桶狭間忠国がその隙を突いて拳を叩き込んだ。
 
 桶狭間忠国もそしてアンゴラ氏もためらいはもう無いみたいだ。どっちもがお互いを信じることにしたようだ。何も発してはない。でも、お互いはお互いがいるから大丈夫だと思ってる。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 7

2024-06-22 18:57:39 | 日記
 勇者もアイも強い。だからある程度は大丈夫だろうと思えるけど、問題はポニ子だね。実際ポニ子ってよくわかんないからね。まあけど強いって事はきっとない。ポニ子はどっちかというとサポートって感じだしね。
 まあけどあのぷにぷにした体なら、こいつらの攻撃も無効にできるかもしれない。でも流石に心配だから、私はポニ子の位置を確認してそっちに向かうことにした。ポニ子も私の眷属ではあるし、ちゃんと仲間と認識して、その波長をレーダーに映せる。それぞれの位置を把握はできてる。
 
 信号がある内は大丈夫ってことだ。
 
「かなり厄介だし、あんまり舐めてるとこっちも危ないね」
 
 流石に初期の武器のままでは厳しい。実際一体一体にはG-01を脅かすほどの力はないみたいだけど、こいつらの厄介さはその計算されつくした連携だ。その数の多さでも、ただ突っ込んでくるだけなら実際脅威ではない。ただ正面からくるだけなら、ただ潰していくだけだからね。
 でもこいつらは違う。ちゃんとこっちの動きを分析してる節もあるし、自分たちの能力を上手く使ってるよ。その長い触手をとてもうまく使ってる。基本どうやら私……G-01には触手の限界の長さまでしか近寄らないし、カバーがとても手厚くて、こっちが追撃できない。そんな動きをしてる。
 
 そこで私はG-01の武器を変えた。ナイフを持ってたけど、それをしまって、銃を取り出す。背中からそれを取って、構えて素早く撃つ。
 
 ズガガガガガ!!
 
 ――と激しい音が響く。そして銃弾が当たった奴らは期待通りに奴らの装甲を貫いて内部にまで到達してる。緑色の血をまき散らして何十体も行動不能になっていく。
 
 一マガジンを打ち切ったら、それは自動的に排出される。だから私は新たなマガジンをガシャンとつける。そして再び打ち始めて、それと共に移動を始めた。だって私の周囲の奴らは結構ボロボロになってる。けど奴らは数はいっぱいいる。だからこそ、部隊がある程度崩れてる今私は動き出す。
 
 正面の敵を打ち払いつつ、私はポニ子がいるであろう場所を目指す。そして順調に進んで行けた。やっぱり銃は正義だね。楽だ。私なんかでも、簡単に扱えるのがいい。格闘センスなんていらないからね。問題はエイムではあるが、そこも強力なG-01のアシストがあれば問題ない。そもそもが勝手に沢山のロックオンをG-01がやってくれるからね。
 私はただ許可するだけだ。
 
「ポポポポポポポニィィィィィィ!?」
 
 なんかそんな声が聞こえた。あのポニ子がこんな声を出すなんて珍しい。だってあいつはなんだかんだ言って逃げる能力は高い。そしてその肉体の特性上、相手を倒すって事は不向きでも、逃げ続けるって意味では私たちの中で最も高い能力を持ってる奴だ。
 
 私はとりあえず急いだ。そして私はポニ子をモニターにとらえた。けど丁度その時だ。
 
 ギュオオオオオオーン!!
 
 ――という吸引力と共にポニ子の奴が一体の敵の触手に掃除機で吸われるようにスポッと吸われてしまったのは。

ある日、超能力に目覚めた件 474P

2024-06-20 07:32:19 | 日記
(お願いだ……早く)
 
 そんな風にアンゴラ氏は思ってた。もう片目はほぼ見えない。真っ暗というよりも、腫れあがった瞼の上のこぶの性で視界不良に陥ってた。それに左手はプランプランと不自然に揺れてる。
 
 息は荒く、服もボロボロで破れた服の隙間から見えるアンゴラ氏の肌は赤黒くなってた。そして今も……見えなくなった悪魔のような女性に合わせて周囲にガムやチョコレートをバラまく。
 もちろんそれには力を込めてる。
 
 だってもう見えてない。そして見えたとしても、アンゴラ氏ではその動きを追うだけの動体視力がなかった。だから何回も攻撃を受けた。そして今も……
 
「がああああああ!?」
 
 お腹がはじけるかのような衝撃。お腹から下が爆散したかのような……それだけの痛みで、意識が飛びかけるアンゴラ氏。けどそれを彼自身が許さない。彼は自分が許せないようだ。
 
 だからこそ、踏ん張ってる。本当ならアンゴラ氏だってもう意識を手放しててもおかしくない。いや手放すほどのダメージはとっくに追ってる。でも……それでも彼はそれを自分にさせないようにしてた。
 
 胴体がちぎれるほどの衝撃で吹っ飛ばされても、それでも彼は立ち上がる。絶対に悪魔のような女性が他を見ないように、彼は血反吐を吐きながらも絶対に倒れなかった。
 
「はぁはぁ……」
 
 彼はその力を自身にも使って気絶しないようにしてた。とんだ意識を無理矢理復活させるために、意識が飛んだ時にアンゴラ氏はあらかじめ仕込んでるお菓子を体の近くで炸裂させてるらしい。
 
 倒れないアンゴラ氏に業を煮やしたのか、アンゴラ氏の攻撃をあえて受けて悪魔のような女性は彼の首を掴んだ。ちまちまとしてるのが面倒になってしまったんだろう。
 
 ギリギリと首を絞められるアンゴラ氏。細いがあれでも成人男性であるアンゴラ氏だ。それに対して悪魔のような女性は悪魔のようであってもその体はあくまで女性。その腕は細い。けど、彼女は片手でアンゴラ氏の首をがっしりとつかんで持ち上げてた。
 
「あっ……がっ……」
 
 アンゴラ氏はなんとか解放されようとあがいてる。拳で彼女の手を叩いたり、その体に足を蹴りつけるとかしてる。でも……それは効果を発揮してない。どんどんとアンゴラ氏の首が上を向いていく。それがさらに過剰になっていくと……草陰草案達は折れるんじゃないかと思えて来た。
 
 普通なら首を絞めるってのは絞殺目的だろう。でもどうやら彼女は違う。その腕力でアンゴラ氏の首の骨を折ろうとしてるようにみえる。
 
「させない!! 彼を放せえええええ!!」
 
 そういって復活した桶狭間忠国がラグビーのタックルよろしく、勢いよく突っ込んだ。けど……それをわずかに微動するだけで悪魔のような女性は翼でとめる。
 桶狭間忠国はまだ諦めてないようだけど、このままじゃ……」
 
「や、やめてえええええええ!!」
 
 草陰草案の力が溢れる。そしてそれは周囲の者たちに活力を与えていく。明確な力の方向性を草陰草案は示してなかった。けど、広がった力は疲れてる者たちへと染み渡っている。