ビジネススクールに救済を求める 現代の迷える子羊たち

2007-04-23 12:16:18 | Diary
”ビジネススクール”というのは、鋭いナイフのように
非人間的で、冷たい、無味乾燥なビジネスマシーンの印象がある。

経営学、経済学、アカウンティング、ファイナンス、それにマーケティング…。

オヤジさんが30年かけて育てた小さな”こうば”を不況で切り捨てる銀行家、
借金の取立てに肉をとろうとする強欲なシャイロック、
正義よりカネを取る守銭奴、
人の心を踏みにじって『成功』へ、駆け抜ける企業家…

朝から晩まで1円の差も見逃さんと血眼の金勘定をし、
人の不幸の上に成り立つ成功を追い求め、
エゴイズムとDog eats dogの競争が支配する世界、
それが『ビジネス』だと誰もが思っています。

ところが、私が実際にビジネススクールで会った人たちは、
矛盾だらけの日本社会の中で一個人としての幸せをこの競争社会のどこに
見出せば良いのか、『正解』を模索してしまう、弱い人間の一人ひとりでした。

早起きして仕事をしたいなんてこれっぽっちも思っていないのに
『超デキるバリバリ サラリーマン』を自分の理想と掲げてしまう外資生保マン…

自分の会社を興したくて経営を学んでいるのに、”○○の何がし”です、と
大企業のブランドの傘の下でしか自己紹介できないエンジニア…

経営者としてやれるのではないかと自分への期待を捨てきれない大手企業に勤める女性専門家…

その一人一人が愛すべき、か弱き人間たち… 
私が見たのは、まさに”自分自身を見失ってしまった”迷える子羊たちです。

自分の心の声をストレートに聞くことがチョー苦手な人たち。

外を見通す目は視力バツグンなのに内を見通す目はド近眼。

乱視の戻すために、キャリア・マネジメントの分野では、色々なフレームワークが
用意されています。

『正解』は 自分の『内』にしかなく、外にはない。
それを理解するのがつまり、キャリアの棚卸です。

次回からそれらのフレームワークは、おもしろかったのでいくつかご紹介しますね。



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