提督山本五十六の将棋好きは有名であった。
棋譜をみたことはないが、
猛烈な攻め、要所での的確な受けが光る将棋だったろうと推測する。
戦前、戦中の海軍では、将棋が勧められた。
戦術、戦略を鍛えるのによい、というのである。
海軍士官の間で、将棋は愛されたようだ。
江戸時代にも、庶民がさかんに指していたという記録がある。
また、昭和の時代、木造、縁台付きの家で、
多くの人が「縁台将棋」を楽しんでいたのも有名である。
海軍の出身者もいたろうし、純粋な将棋愛好家もいたろう。
庶民の娯楽として、たいへん貴重なものであった。
昨今の将棋熱はほんとうに盛んだが、
こういう歴史をもつのが、将棋と言うゲームなのである。
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