高校時代、
成績を競った友人がいた。
いい男だった。
ただ、
わたしが何か意見を言うと、
「それはくだらん」
と、
一刀両断に切り捨てる。
それで、
どうも、自分には思想的な部分の才能が
足りないのだろう、
と思っていた。
しかし、それは、比較して、
ということだ。
おれだって、捨てたもんじゃない
と思い直した。
そう思ったのは、
彼が、
後年、大出世し、
思想的に大変優れた男だったと
わかってからである。
彼は
外交官試験を1番で突破し、
後年、外交官の最高ランクである、
駐米大使になったのだった。
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