佐々木大地五段。
2015年、フリークラスの四段になる。
ここで好成績を挙げ、C級2組に昇級した。
さらに、勝ち進んだが、現在もC級2組に所属する五段である。
長崎県の対馬出身。
小学校低学年のとき、倉敷王将戦低学年の部で優勝した。
ところが、
小学校3年生のとき、「拡張型心筋症」にかかり、
生死の間をさまようが、奇跡的に回復。
それから、常に外に出るときも酸素ボンベをつけなければならなかった。
酸素ボンベを外したのは、小学校6年生のときである。
11歳のときに、父靖美が長崎県出身の深浦現九段に会い、入門を依頼した。
同席した大地は、酸素ボンベをつけていたが。
ただ強いのではなく、人として魅力のある人に預けたい、
と思ったのである。
そして、靖美一家は、大地のために、
将棋の環境としてよい、横浜に転居する。
こうして、中学1年生のときに入門を許される。
奨励会試験のとき、深浦にステーキをおごってもらう。
深浦は、温かく、
「強くなったら、こういうものも食べられるんだよ」と諭した。
入門した大地は、順調に勝ち進むが、
二段のときスランプとなり、降級の危機に陥る。
そのとき、深浦が、1局指してくれた。
これがはずみとなり、8連勝し、
三段に昇段。
この三段リーグで2回次点をとり、
フリークラスの四段となった。
続けて好成績を挙げ、C級2組に編入されたのは、
冒頭で述べたとおりである。
2018年には、藤井聡太七段を破っている。
ここでも好成績を挙げ、現在もC級2組に在籍する五段になっている。
クラブは、フットサルに入り、深浦とともに活躍している。
2019年度も、順位戦第2局まで連勝で、
有力な昇級候補のひとりとなっている。
病を克服して立派に成人した、好青年である。
健闘を祈りたい。
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